上手な歯みがき方法とは?虫歯・歯周病から身を守るために何が必要か?

歯みがき

虫歯・歯周病から身を守るには

口元人類生存の歴史は細菌・ウィールスなどの感染症との闘いの歴史です。結核、コレラ、赤痢などの感染症に対し抗生物質などの薬を開発して戦うことで人類は現在も生存し続けています。
細菌に打ち勝ったものだけが残る、自然界の厳しい淘汰は科学が進歩した現在でも変わることがありません。

歯を失う2大疾患「虫歯」と「歯周病」、その両者の共通点は細菌による感染です。逆から見れば、細菌さえいなければ発症しないのです。しかしまだ人類はその細菌を死滅させる薬を残念ながら手にしていません。口の中を消毒しても10分もすれば細菌の数は元通りに戻ってくるほど旺盛な繁殖力の持ち主が相手です。そのため、現時点では常に細菌の絶対数を減らした状態を維持することと、簡単に細菌にやられない丈夫な身体を作ることが予防と治療に必要になってきます。

歯みがきは必要か?

子供の歯みがき小さい頃、お母さんに「虫歯になるから歯を磨きなさい」と言われたことがあることでしょう。
その理由は食べカスを残せば虫歯になるからとお考えだと思います。
それはある意味で正解であり、別な意味では不正解です。

細菌も人間と同じように食べカスという食料が元気の源です。食べカスが虫歯菌の餌になるという間接的原因の意味では正解です。しかし食べカスそのものが虫歯の直接的な原因ではないため、そもそもお口の中の原因菌の絶対数が少ない人にとっては食べカスの残りは大きな問題になりません。その意味では不正解です。
これがあまり熱心に歯みがきしないのに虫歯にならない人がいらっしゃる理由の一つです。

虫歯のないある家族に突如虫歯が発生し始めた原因を調べた北欧の調査研究によると、引っ越すために虫歯の多かった隣家からペットをもらったことが虫歯発生の原因でした。虫歯菌の遺伝子検査から判明したのです。
欧米ではキスの習慣があるため、隣家の虫歯菌がペットを介して感染して口の中で増殖しました。
増殖して絶対数が増えると、以前と同じ環境でも虫歯は発生するのです。

この事実からも、お母さんのお口の中の環境は重要だということがわかります。最も多い感染が母子感染だからです。
先ほど述べた虫歯原因菌の絶対数を減らした状態を維持することが大切だとお話しした理由がお分かりいただけたでしょうか。
虫歯原因菌の絶対数を減らす方法は2つあります。

虫歯原因菌の比率を下げる

虫歯とばい菌 1つ目が口の中の虫歯原因菌の比率を下げることです。
一般的には口の中に300~400種類の細菌が生息しており、細菌同士で縄張り争いをしています。
消毒しても無菌にはできないため、虫歯菌などの悪玉菌を減らして善玉菌を増やす環境を作り定着させて悪玉菌の台頭を善玉菌で抑制しようという考え方です。

具体的には、キシリトールの摂取が一つの方法です。虫歯原因菌がキシリトールを取り込むと代謝できないため増殖する力が弱くなり、口の中の細菌の勢力図が変化して結果的に虫歯の発生率を下げることができます。ただし単にキシリトールを摂取すればいいのではなく、期間と濃度が関係します。

丁寧に歯を磨く

歯みがきをする女性2つ目が悪玉菌の餌になる食べカスを歯みがきなどで取り除き、悪玉菌の元気の元を断つことです。
丁寧に歯みがきをする人の口の中の細菌数が1000~2000億個なのに対して、ほとんど歯みがきしない人の細菌数は1兆個にもなります。

最も手っ取り早い細菌の絶対数の減少方法です。これが一般的に歯みがきの重要性をいう理由です。
虫歯抑制だけでなく細菌が気管に入れば高齢者に多い誤嚥性肺炎になるため、若い人だけの問題ではないので注意が必要です。高齢になるほど死亡原因に占める肺炎比率は高くなっています。

 

プラークとは?

歯がピッタリくっついてきれいに並んだ歯並びでも、たくさんの隙間があることをご存知でしょうか。平らな歯面は頬や舌、食べ物の接触で汚れはぬぐい去られることが多い一方で、歯の表面の細かな溝、歯と歯の間、歯と歯肉の間などの隙間は汚れが溜まったままになります。
そのためそうした場所は虫歯歯周病が非常に多く発生する場所です。

歯と歯肉の間をようじでなぞってみてください。ようじの先に白いものが付いてきたら、それが虫歯や歯周病を引き起こす諸悪の根源、プラーク(歯垢)です。歯と同系色のため見落としがちですが、このプラークやプラークが変化したバイオフィルムは歯の表面にねっとりとこびりついています。水に溶けないためにうがいぐらいではびくともせず、ガムをかんだり、りんごを食べても隙間のプラークは取れません。そこで歯ブラシや歯間ブラシ、フロスなどが必要になってきます。

歯みがきの2つのコツ

キレイに磨こう!とがんばって「力強く」、「早く」ゴシゴシと歯ブラシを動かしてしまいがちですがここに落とし穴があります。
歯みがきのコツをお話ししましょう。

優しい歯みがき

ほうきでゴミをはく時にほうきを床に力強く押し付けると、ほうきの毛先が開いてしまってゴミを集めることができなくなってしまいますね。
歯ブラシも同じで力はいりません。
効果的でない上に力強いことが、歯を磨耗させてしみる原因をつくったり、歯肉を傷つけて歯肉が痩せてくることもありますのでご注意ください。

ゆっくり歯みがき

歯ブラシの毛先が当たらないとプラークは取れません。しかし虫歯や歯周病がよく発生する歯と歯の間などの細かな隙間に入り込んだプラークは、歯ブラシの毛先を当てることが難しいのです。
早く歯ブラシを動かすと歯ブラシの毛先が細かな隙間の奥底に届く前に、次の歯に毛先が移動してしまいます。
これでは肝心の隙間が掃除できません。
また早く動かす歯ブラシは後戻りできない歯の異常な磨耗も引き起こしますので、ゆっくりと軽く歯ブラシを動かすことが大切です。

ゴシゴシ磨かないとやった気にならない方がいらっしゃいますが、しっかりやったつもりが実はプラークは取れていないことが多いのでご注意ください。「歯を磨いた」と「歯を磨けた」の違いとなってあなたの健康を左右してしまいます。

歯みがき時間はどれくらい?

歯みがきの時間毎食後の歯みがきが大切ですが、厚生労働省の統計では全国平均で1日に1.8回になっています。1日3回歯みがきした場合、歯みがき剤と歯ブラシなどのコスト計算では1日約8円といわれていますから、50歳の生命保険料日額平均144円と比べても日本人はあまり歯の健康に時間とお金をかけていない現状が浮かび上がります。

また歯みがき時間の調査では1~3分の人が71%です。そして「しっかり」と歯みがきした時間は2分間、「簡単」に歯みがきした時間は1分40秒であり、その差はわずか20秒しかありませんでした。
この時間は本人の感覚であり、実際に磨いていた時間は両者共40秒も短いのです。自分が思っている歯みがきの時間の約3分の2しか実際には磨いていない結果でした。人はつまらないことは時間が長く感じることが表れているようです。

お口全体の歯みがきに必要な時間は4~6分です。実際のみがき方はこの後お話しします。
虫歯になってしまえば治療費と治療時間や期間がかかることを考えれば、丁寧に行っても1日の時間からすれば、ほんのわずかな差で大きな結果の違いにつながると思います。

じょうずな歯みがき方法とは

歯みがき順序私がお勧している方法をご紹介いたします。奥歯と前歯の表側・裏側・かみ合わせ、合計で9ブロック(図参照)、上下の口全体で18ブロックに分けします。このブロック毎に順番に歯みがきをしていく方法です。
気まぐれにやらず順序通りに行うことで、やり残しや偏った歯みがきにならない利点があります。

歯ブラシを5~10mm小刻みに動かして歯1~2本ずつ磨いていきます。20回前後往復するのが目安です。
力の入れ方が重要で、強すぎると歯や歯ぐきが傷みますので毛先が広がらない程度(150~200g)の軽い力で磨いてください。

前歯の裏側の湾曲した場所や凹凸のある歯並びの場所は歯ブラシを縦に動かすと全ての歯に歯ブラシの毛先を当てることができます。歯ブラシのつま先やかかとをうまく使って磨きましょう。
他の歯より一段下がった背の低い歯は、正面からでなく斜め45度から歯ブラシを当てると磨けます。
歯ブラシを45度に傾け、歯と歯ぐきの境目に当てて歯みがきをすると歯周病予防や治療に効果的です。
1ブロックの歯みがきにかかる時間は15~20秒位ですから、お口全体の歯みがきにかかる時間は4~6分です。

歯ブラシペングリップ物を握るように掌で歯ブラシを持つ方法もありますが、写真のように鉛筆を持つように歯ブラシを持つと細かな動きのコントロールがしやすくなり、力の入れ具合が弱くなって歯と歯ぐきを傷めることがなくなります。

ここには一般的な方法を記載しましたが人それぞれ歯並びや歯茎の状態は違うものですから、実際にはお勧めする磨き方や道具が異なってきます。どうせするなら自己流で通すより、あなたにとって最適な正しい方法が効果的です。歯科衛生士がご提案させていただきますのでご相談ください。

歯みがきをする際の2つの注意ポイント

食べたら歯をみがく

食事会食後数分でプラーク内の細菌が糖分を代謝して酸を出すため、歯の表面のカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。唾液の働きで酸を中和するまでの約40分間が虫歯危険時間帯です。

また時間と共にプラークは除去しにくくなるため、「食べたらみがく」ことがポイントです。
食事が終わって時間がたてば汚れが取れにくくなるため、その都度食器を洗うのと同じです。

寝る前に歯をみがく

寝る前に歯を磨く口の中の細菌と闘う免疫の中で重要なのが唾液です。
唾液には汚れや細菌を洗い流す自浄作用と抗菌物質が含まれています。
しかし寝ている間は唾液の分泌量が低下するため、細菌と闘う力が減少してしまいます。
味方が弱くなるので敵も弱くする目的で「寝る前に歯をみがく」こともポイントです。
食後の3回と就寝前の歯みがきをお勧めしますが、時間的に無理な場合は可能な食後と就寝前にされてみてはいかがでしょうか。

プラークは歯と同系色のため見た目だけではわからないため取り残しにご注意ください。
みがき残しが多い場所は溝や凹みがあって歯ブラシが当たりづらい、歯のかみ合わせ、歯と歯の間、歯と歯茎の境目です。
そのためこうした場所は虫歯や歯周病の発生頻度が飛びぬけて高いのです。

プラークを染め出して簡単に発見できる薬剤もありますので、ご自分の歯みがきの癖を知るためにも一度お使いなられることをお勧めいたします。弱点がわかれば、発生頻度の高い場所やご自分の癖で取り残しの多い場所を重点的に清掃することができます。

正しい歯ブラシの選び方

色々な歯ブラシ百円程の歯ブラシから数万円の電動歯ブラシまで値段も種類も様々でどれがいいのか迷うほど沢山ありますので、よくご質問をいただきます。「何がいいのか」ではなく、「何があなたに合っているか」で選んでいただきたいと思います。

どんなに優れた歯ブラシでも汚れに毛先が直接触れなければ汚れを取ることはできません。
虫歯や歯周病を起こしやすい場所は、歯と歯の間や、歯の溝、歯と歯肉の境目などで、非常に狭い場所です。この狭い場所に適確に毛先が入り込み、そこから汚れをかき出してこなければいけない、すなわちそこに毛先を適確に当てる上に、毛先を動かすことが必要です。

大きい歯ブラシの方が一度に広く磨けて効率がよく歯みがき時間の短縮につながるように思えるかもしれませんが、口の中は狭くその狭い中でさらに歯ブラシを動かすものですから、大きい歯ブラシは動きが悪く、不適当です。
口に歯ブラシを実際に入れてみて動かしにくいものはあなたに合った歯ブラシではありません。
歯ブラシの適正な大きさは成人で約2cm程度、口の小さい女性や子供ではそれ未満のものをお選びになるといいでしょう。

また毛の材質は動物の毛よりナイロン製が衛生上お勧めです。歯ブラシの毛の硬さは、一般的には「ふつう」を選んでください。
汚れをしっかり取ろう、硬くないと刺激が少なくて磨いた気にならないとお考えの方がいらっしゃいますが、硬いブラシの毛は歯を摩耗させたり歯肉を傷つけやすいのでご注意ください。また値段の高い歯ブラシの方がよく磨けて何かいいことがありそうに思えるかもしれませんが、値段は無関係でお口に合ったものが一番です。

毛先の開いた歯ブラシ挿絵のように歯ブラシを裏返して背中(柄のほう)から見て柄の陰にブラシ隠れず見えるようなら毛先が開いています。毛先が花びらのように広がっている歯ブラシは、効率が悪いだけでなく歯肉を傷つける可能性がありますので交換時期です。

当院でお勧めしている歯ブラシは100円程度です。それより歯と歯ぐきの健康の方が大切ですから、家の掃除や靴磨きに使ってください。1ヵ月経たずに毛先が開く方は力を入れ過ぎだとお考え下さい。

まだ毛先が開いていない場合でも、あなたに合ったものを毎月取り替えることをお勧めいたします。
見た目にはまだ綺麗でも雑菌が繁殖することとブラシの弾力がなくなり清掃効率が落ちるためです。
ご自分にどんな歯ブラシが合っているのかご不明な時は、歯の状態や歯並びに合わせて歯科衛生士があなたのMyブラシをご提案いたします。

電動歯ブラシと音波ブラシどちらがいいの?

電動歯ブラシ

「手をあまり動かさないで歯みがきができる」、「手みがきよりしっかり汚れが取れる」などの期待感から電動歯ブラシをお使いの方が増えてきています。効率がよいため短時間で済むメリットはありますが、手みがきより汚れが取れることはありません。

動くスピードが速いため力の加減が難しく歯や歯茎を傷める可能性があるため、当てる場所や力を確実にコントロールできる方だけお使いください。当院では積極的にはお勧めしておりません。
大まかには効率のよい電動歯ブラシを使い、細かい場所やそういうデリケートな場所は普通の歯ブラシで仕上げた方が無難です。
道具に使われるのでなく、使い・使いこなしたいものです。

音波(超音波)ブラシ

ソニケア基本的には通常の電動歯ブラシと同じようにブラシでプラークを除去しますが、
音波によりブラシの毛先の周囲2mm程度まで汚れを落とすことができ、歯と細菌のつながりも破壊します。
また一般的な電動歯ブラシの強制的な動きがないため、軽く歯に当てれば歯と歯茎を傷める心配もありません。

超音波ブラシは振動数が多いため電動歯ブラシと同じく歯の表面をこすって動かして使います。
一方音波ブラシは歯の表面に当てるだけでいいという特徴があります。
このように使いこなしが難しくなく、歯みがき効果が高いため、当院では音波ブラシをお勧めしております。

こうした機械式の歯ブラシは普通の歯ブラシより重いものです。5分10分と磨く場所を意識しながら動かし続ける間、その重さに疲れたり負担になるようなものは、実際の負担だけでなく歯ブラシを丁寧に仕上げる気持ちの上でもマイナスになり、あなたにとって適したものとはいえません。こうした点を考えて機械式歯ブラシを選んでいただきたいと思います。

歯みがき剤

歯みがきペースト「どんな歯磨き粉(ペースト)がいいの?」とよくご質問をいただきます。
テレビのコマーシャルや雑誌などで色々紹介され、薬効をうたった歯みがき剤が出回っていますが、私は補助的に捉えておりあまり重要視していません。
それだけで虫歯や歯周病にならないなら苦労しないからです。それよりは歯ブラシの毛先を確実に歯に当ててプラークの取り残しをしない歯みがきの方が重要です。

歯みがき剤には色々な添加物が含まれています。爽快感を演出したいために歯みがき剤にミントなど香料が入っている商品があります。
実際には磨けていないのにスッキリとして磨いた気分になるため、必要ない成分だと考えています。
しかしフッ素が配合してあるものは虫歯の抑制効果があります。最近厚生労働省の認可が下り、以前より高濃度のものが出てきました。

また汚れ落ち効果向上のために界面活性剤、茶渋などの色素汚れを除去するために研摩剤などが添加されています。
ヤニ取りや色素除去をうたって多量に研摩剤が入っているものは歯の表面を削りすり減らす懸念がありご注意ください。
界面活性剤不使用の石鹸歯みがき剤も市販されています。

歯ブラシ全面に歯みがき剤を乗せたテレビコマーシャルを見せられますが、歯みがき剤の量は5mm程度で十分です。
台所洗剤を多量に使ったらもっと汚れが落ちる訳ではないのと同じですから、企業のための消費ではなく歯のための消費をお勧めいたします。

歯と歯の間のケア用品

デンタルケア用品歯と歯の間は歯ブラシでは60%しか清掃できません。歯と歯が接触しているため歯ブラシの毛先が歯と歯の間の狭いスペースには入っていかないからです。歯と歯の間は虫歯や歯周病が頻繁に発生する場所ですので、残りの40%を糸ようじやデンタルフロス、それに歯間ブラシで補う必要があります。

欧米では映画の1シーンにも出てくるように、歯のケアとして歯ブラシと同じように当然として行われていますが、近年やっと日本でも使われるようになってきました。

糸ようじ(デンタルフロス)と歯間ブラシの違いをご存知でしょうか。
歯と歯がピッタリくっついた場所はフロスや糸ようじを、歯に沿わせて上下に動かして汚れを掻き出すように使ってください。
横に動かしたり、乱暴に動かすと、糸でゆで卵を切るように歯茎を傷つけるので注意しましょう。
歯間ブラシはその場所には入っていかないため共用はできません。

歯間ブラシは歯と歯の間の歯肉が痩せて下がった場所にだけ使います。
歯肉が下がっていない方は、無理に入れると歯茎が痩せてしまいますのでお使いにならないでください。
歯と歯の間に歯間ブラシを横に動かして歯の側面の掃除をする道具です。適度な歯ぐきマッサージ効果もあります。
歯と歯の間のスペースの大きさによって各種サイズがありますので、ご自分のサイズに合ったものをご使用ください。
サイズ違いの物は清掃効果が落ちたり、歯ぐきを傷つける恐れがあります。使用方法やサイズがご不明な方は衛生士がご説明いたします。

いくつかの道具をご説明させていただきましたが、面倒に思われるかもしれません。
お料理にも目的によっていくつかの道具を使い分けるように、適材適所の道具を上手に使いこなしていただきたいと思います。
健康で快適な歯と歯ぐきを維持して、楽しい食生活をお送りください。

細菌に負けない丈夫な身体をつくるには

細菌感染から身を守るには身体が細菌と闘う力、即ち免疫力を向上させることが大切です。
しかし現代の生活には免疫力を低下させる要因がいくつかあります。
便利の代償として昔の太陽に合わせた暮らしから昼夜の境のない生活に変わり、生き物としての生活リズムが不規則になっています。
昔に比べて複雑化している仕事や人間関係、私たちはストレスを受けやすい社会に生きています。

それらは、自分で気づかないところでじわじわと私たちの免疫力を低下させます。
現代社会から逃げることはできませんが、メリハリをつけたONとOFF(身体と心の休日)全体をマネージメントすることでそうしたマイナス要素を少なくすることはできます。

食べる女性口の中では、唾液の質と量が免疫力に大きく関わっています。
唾液には抗菌成分や虫歯の原因となる細菌の出す酸を中和する成分が含まれており、また歯など組織を修復する力も持ち合わせています。
口の中の細菌に対する防御力を持っているのです。動物が本能的に傷口をなめる理由です。

しかしストレス環境下では唾液の分泌が減少します。緊張すると口の中がカラカラに乾くことからもご理解いただけるでしょう。また口で息をする方は口の空気の出入りが多いため唾液が乾燥して唾液の働きが弱くなります。必要以上にうがいをしたり水分を取ると唾液を薄めてしまいますのでご注意ください。

唾液をよく分泌させる方法は、よく噛むことです。
今お腹いっぱいになっても数時間もすれば次の食事の事を考えています。
おいしいと感じることは快楽で、ストレスとは正反対の心理状態ですから、よく噛んで毎日免疫力アップすることができます。
人生でこれだけ高頻度で楽しく免疫力アップする方法が他にあるでしょうか?
心と身体の健康のためにも食生活を楽しんでいただきたいと思います。

定期検診とメンテナンス

誰でも無病息災で快適に日々を送ることが一番です。歯の事を忘れ、何でも噛んでおいしい食生活を送るために頼りになる歯を守っていく必要があります。しかしついつい手を抜いてしまったり自己流の歯みがきで「磨いたつもり」になってはいらっしゃらないでしょうか。

自分で気づいた時には病気はすでに進行してしまった後になることが多い実情から、当院では早期に発見して早期に手当てをする定期検診をお勧めしております。早期発見により治療が簡単で済み歯の損害も最小限で済むメリットがあります。
さらに一歩進んで病気にならないことを実現するために、定期的にお口の中のクリーニングともいえるメンテナンスもお勧めしております。
詳しくは「歯科検診・予防歯科」をご覧ください。

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