虫歯と口臭の関係性とは?

口臭2

口臭の原因

口臭には4種類のタイプがあり、タイプによって原因、その対策や治療法が変わります。
あなたのお悩みの口臭はどのタイプでしょうか?
1.生理的口臭
2.飲食物・嗜好品による口臭
3.病的口臭
4.心因性口臭
の4タイプです。

生理的口臭舌苔

生理的口臭は誰にでも起こりうる口臭です。お口の中は500種類以上の菌がいて、その菌が出す代謝物により程度の差はありますが口臭が発生します。
特に起床時や空腹時、緊張した時などに抗菌作用のある唾液の量が減ると、細菌が増殖して臭い物質が出て口臭をより感じるようになります。
主な発生源は舌の表面です。舌の表面は拡大してみるとじゅうたんの様な凸凹があり菌が住み着きやすく繁殖に適した環境です。
対処法はお口の中を乾燥させないことや、歯ブラシや舌ブラシなどでお口の中を清潔に保つと解消することができます。

飲食物・嗜好品による口臭

飲食物、嗜好品による口臭飲食物・嗜好品による口臭は一時的な口臭で、臭いの原因になるものを飲んだり食べたりすることにより起きます。ニンニクやお酒、タバコなどです。
時間経過とともに解消されます。お口をすすいだり、歯ブラシなどで原因となる臭いの元を取り除くと口臭を少なくすることができます。

病的口臭

病的口臭は歯周病や虫歯、歯垢、歯石、舌苔などが主に原因で起こるものをいいます。お口の中の病気により起こる口臭です。そのため病気を治さなければ口臭は収まりません。
病的口臭の90%はお口の中に原因があります。
歯周病は歯周ポケットと呼ばれる歯と歯茎の間に深い溝ができるために、その中で細菌が繁殖して膿が出るため昔は歯槽膿漏と呼んでいました。虫歯と歯周病
虫歯は歯質が破壊されて歯に穴が空きます。これらの深い溝や歯の穴の空間はどれだけ頑張って歯ブラシ等をしても綺麗にすることができないため、口臭が発生しやすくなります。
そのままにしておけば歯周病や虫歯がさらに進行してさらに口臭が悪化する悪循環です。
悪化した臭いは強烈です。
検診されて治療をされることをお勧めいたします。

心因性口臭

心因性口臭はお口の中は清潔で実際には口臭は無いにも関わらず、ご自分では口臭があると思い込んでしまう心理的に感じる口臭です。他人の口臭には人は敏感なため、他人の何気ない言葉や仕草がきっかけで、自分には口臭があるのではないかと悩んでしまう状態です。一種の勘違いなので、きちんと診断をお受けになればその悩みは解消することができます。

口臭の原因物質

口臭の臭いの元となっているものは揮発性硫黄化合物(硫化水素やメチルメルカプタン、ジメチルスルフィド)と呼ばれる物質です。
硫化水素は卵が腐ったような臭い、メチルメルカプタンは生臭い臭い、ジメチルスルフィドは生ごみの様な臭いがします。

これらは細菌の塊であるプラークや歯垢が成熟して、嫌気性菌と呼ばれる空気を嫌う菌が増えることにより発生します。つまりプラークや歯垢が沢山あり、それが成熟すれば口臭になるのです。

口臭は虫歯や歯周病などの病気があると発生し、さらに悪化させて菌がより増殖・成熟するとさらに臭いがひどくなることになります。
虫歯や歯周病、口臭が細菌と密接に関わっています。口臭に対するケアだけではなく、虫歯や歯周病に対するキュア(治療)も大切です。

口臭のセルフチェック

口臭セルフチェック口臭は家族でも本人に言いにくいものです。しかしきつい香水と周りが感じてもご本人は強い匂いだと感じないように、常に嗅いでいる臭いには人は鈍感になります。このため自分の臭いには慣れてしまいご自身で気づくことが難しいのです。口臭のセルフチェックの方法をいくつかご紹介したいと思います。

普段嗅いでいる臭いには順応が起きていて感じにくくなっているので確実な方法ではありませんが、一番簡単なものは口と鼻をを手で覆い、息を吹きかけて口臭があるかどうか調べる方法です。
コップやビニール袋などある程度小さく、密閉できるものに息を吹きかけて臭いが拡散しないようにします。息を吹きかけた後、容器を密閉して臭いが逃げないようにしてから、深呼吸をして一度新鮮な空気を吸ってから臭いを嗅ぐといいでしょう。

この他にも舌の表面をティッシュやガーゼで5回ほど拭った後、深呼吸をして2分後にティッシュやガーゼの臭いを嗅ぐ方法もあります。
また普段使っている歯ブラシや、歯と歯の間をお掃除するデンタルフロスを使った後に臭いを嗅いでみる方法もあります。歯垢が残っていれば臭います。
臭いを嗅がないで舌の表面の色を見て調べることもできます。口臭のない健康な舌であれば綺麗なピンク色をしています。しかし汚れがたまり菌が繁殖すれば歯の表面に舌苔と呼ばれる口臭の原因になる白い汚れが付いてきます。舌苔が多くついていれば口臭が出やすくなります。

口臭など臭いを検査する機器も市販されています。ただし検査している臭い物質が機器ごとに違っていたり、検査結果の正確性の点から確実とは言えませんので参考程度にとお考え下さい。

歯科用臭い検査機器もありますが、最終的な判断は人の嗅覚で行うのが一番確かだといわれています。セルフチェックをされて口臭が気になる方は歯科医院の受診をお勧めいたします。

口の中の病気と口臭口臭と虫歯と歯周病

口臭の原因の大半はお口の中にあります。全身的な病気が原因の口臭もありますが、原因の10%にも満たない少数派です。
先ほどお話ししたように口臭があることはお口の中に何らかの病気がある可能性があります。さらに病気が進行すれば口臭を悪化させることや、口臭が病気の存在を知るきっかけになることもあります。そんな口臭と関わりの深い病気についてお話ししたいと思います。

虫歯と口臭

虫歯は歯垢やプラークと呼ばれる細菌の塊が歯に付着して歯が溶けて穴が開く病気です。歯垢は細菌ですのでそれだけでも口臭の元となるわけですが、虫歯になると開いた穴の中の清掃が不十分になり歯垢が増殖し成熟します。それは口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が多く発生する環境です。

穴の中の臭いの元になる歯垢は小さい虫歯が一つあるだけでは多量でないためさほど臭いませんが、虫歯が進行するに従って穴が大きくなり歯垢の量が増えて、口臭がより強くなっていきます。虫歯で開いた穴は歯ブラシ等で磨けないため、歯の寿命だけでなく口臭のためにも治療が必要です。

虫歯がさらに進行すると歯の神経や周囲の骨まで細菌に侵されます。ここまで深い場所まで進行すると空気が届きにくくなり嫌気性菌という腐敗臭にも似た臭いを発生する菌が増殖しやすくなります。

歯周病と口臭

歯周病は歯を支える骨とそれを包む歯茎に起きる病気です。歯周病が進行すると歯と歯茎の境目から菌が侵入してできる歯周ポケットと呼ばれる深い溝ができます。この溝の中で細菌が繁殖して口臭の原因になります。虫歯同様歯ブラシ等が届かないため、病気も口臭も進行の一途です。
また歯周ポケットは血液や骨、歯茎など細菌の栄養となる有機物が豊富にあるため、菌が増殖・成熟しやすい環境であることも歯周病と口臭の進行にとって不利です。細菌の培養
進行した歯周病に罹った方はご自分では気づかなくとも、他人にはその人が近くを通るだけでもわかるほどの口臭を発していることがあります。
口臭だけでなく歯の寿命に、そして楽しい食生活のためにも歯周病の治療をお勧めいたします。

最後に

当医院では口臭は様々な病気のサインと考えています。お口の中を清潔に保つことだけでは解決しないケースがあるからです。
もしここで病気を見逃せば口臭が悪化するだけではなく、食事がおいしくない、物が噛めない、痛みがでる、腫れて膿が出る、見た目が悪くなるなど日常生活に支障が出るまで病気が悪化してしまうかもしれません。
歯の病気はご本人の気づかないうちに水面下で進行し、症状が出た時には手遅れになっていることが多いのが実情です。口臭やしみる、違和感などは火災報知機のように病気の予兆でありサインだとお考え下さい。早めに気づくことができれば、大火になる前に治療ができます。そうすればもう二度と手に入らないご自分の歯を削る量も、治療費も、治療期間も少なく済むのですから。今すぐご連絡ください。

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