50代女性「銀歯が目立つので少しずつ白い歯に入れ替えたい」奥歯を白い詰め物に入れ替えた症例

2023.08.29

治療前

2526治療前

 

治療後

2526治療後

 

治療4年後

2526治療4年後

 

年齢と性別 50代・女性
ご相談内容 キラキラ光り不自然な金属色の銀歯が目立つので口の中少しずつ白い歯に入れ替えていきたいとのご要望がありました。(治療前写真)
カウンセリング・診断結果 痛みやしみなどの症状はありませんでしたが、レントゲンで銀歯の周囲に黒く写る部分があり虫歯の可能性がありましたので治療する価値はあると判断しました。
銀歯を白い歯に入れ替えるご希望があったため、銀歯を外すと銀歯の周囲に軽度の虫歯がありました。その虫歯がレントゲンで黒く写っていたことが判明しました。
行ったご提案・治療内容 白い詰め物をご希望でしたので3つある選択肢をご説明いたしました。
第一の方法は保険のプラスチックで詰め直す方法です。強度と耐久性は劣りますが費用を抑えることができます。
第二の方法はジルコニアに入れ替える方法です。ジルコニアは強度があり耐久性がありますが、自己負担が発生します。当院ではジルコニアにも2種類あり、治療精度は劣りますが費用を抑えたものと精度を向上させ虫歯や歯周病に抵抗できますが費用がかかるものがあります。
第三の方法はガラスセラミックに入れ替える方法です。透明感と自然感が高く天然の歯の色調と非常にマッチするため一番審美的です。しかし費用がかかる方のジルコニアと似た費用がかかります。天然の歯と多少違っていてもある程度の白さがあればよく、また強度が高いくできるだけ費用を抑えた方法がいいとのお考えでしたので、第二の方法の中の費用を抑えたジルコニアを選択されました。初日に麻酔で無痛状態になった時点で銀歯を外し虫歯を取りました。虫歯でいびつになった形の穴の深い場所等をプラスチックで埋め、詰め物に合わせた形に仕上げました。時間はかかりますが、プラスチックで埋めなければ詰め物に適した形に歯を削る量が増えるためです。
その状態で歯型をお取りした後、仮の歯をお入れして当日の治療は終わりました。詰め物の作製中に歯が移動すると歯型を取った時と歯同士の位置関係が狂うため、精密なものが入らなくなります。さらに作製期間の2週間の間に歯の削った面が汚染され、また歯が下の歯と噛み合っていないため歯が下に下がってきます。このような事態を防止するのが仮の歯の役割です。
決して本物が入るまで噛むことを維持するものではないため、食事中にその歯で噛まないようにご注意いただくことになります。

次回のご予約時にジルコニアを噛み合わせ調子後に接着して治療全体が終了しました。(治療後の写真)

治療期間
治療回数 2回
費用目安 92,120円(仮歯を含めて2本で)
術後の経過・現在の様子 虫歯の不安がなくなり、ご希望であった銀歯が白い歯に置き換わった状態にお喜びいただけました。

ご自身では症状が全くなかった歯に虫歯が見つかったことから定期歯科検診の重要性をご理解いただけたため、治療後は歯科検診と3か月ごとのメンテナンスにお通いいただいています。

治療のリスクについて ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 治療後の写真をご覧いただくと歯と見分けがつかないほど自然なガラスセラミックとは異なり、ジルコニアは詰めたことがわかる人工的な白さではあります。しかし上の奥歯でありさほど人目に付かない場所であることもあり、人によっては許容範囲だと思います。
またプラスチックより強度が優れており奥歯での咀嚼に耐える強度を有しています。最後の写真は治療後4年が経過した状態です。治療時と変わりがない状態なのがお判りいただけると思います。人工歯にはそれぞれの特徴があります。費用だけでなく、歯の場所や耐久性、歯を削る量、審美性などすべてを満たすものはご自身の歯だけです。
虫歯などで歯質を失った後に入れる人工歯は今だけでなくこれから先の人生も含めて大切にされたいものや価値観でお決めになられるものが一番納得できる選択肢だと考えています。
当院はその納得を得られるための良き水先案内人でいることを大切にしています。

ジルコニアなど詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。