インプラント

インプラントとは

歯を失うことは寂しいもので、これから先も同じ思いを繰り返すのかと不安に思われる方からよくご相談を受けます。年齢と共に増すこの寂しさや不安はよくわかります。
歯を失うことは食べる・話すなどの機能的な損失だけでなく、こうした心理的なダメージを伴うことがあります。さらに抜けた歯の仕事は他の歯が肩代わりするため、長期的には他の歯の寿命を知らぬ間に短くすることにつながります。こうした負の連鎖を止め踏みとどまるための有効な治療法として生まれたのがインプラントです。

インプラントとは、あごの骨の中にチタン製の人工歯根を埋め込んで人工歯を取り付けたもので、歯を失ってしまった場合の義歯の選択肢の1つです。チタンは腐食しない金属で骨との親和性が高く、2~4か月ほどであごの骨とくっつきます。人体に悪影響を及ぼすことがありませんので、医科の分野では脊椎や関節の手術などで一般的に使用されています。このチタンという金属が、失くした歯根の代わりになります。

「インプラント治療は怖いイメージがある」という方もいらっしゃるかとは思いますが、入れ歯やブリッジのデメリットをなくした治療法がインプラント治療です。特に、残った歯に負担をかけなくていいという点でインプラントは優れています。インプラントを正しく理解し、「自分にとってベストな選択肢は何なのか」を検討して頂きたいと思います。
新しいこと知らないことには不安はつきものです。一人で悩まないでください。治療を押しつけることは一切いたしません。私たちと一緒に悩めばきっと解決の糸口が見えてくると思います。

インプラントのメリット

天然歯のようによく噛める

インプラント治療後、「なんでも噛めるようになった」「歯を失ったことを忘れてしまう」というお声が多いように、食べることの楽しさや、不便なく人前で会話ができるといった日常を取り戻すことができます。今までは当たり前のように過ごすことができていた時間が、歯を失ってからはどこか味気ないものになってしまっていたのではないでしょうか。そうした何気ない日常を再び送ることができ、インプラント治療を受けた患者様には大変喜んで頂いております。

残った歯を長持ちさせられる

インプラントの優れている点は、残った他の歯の負担を減らす働きがあるので、他の歯を長持ちさせられるところです。歯を失ってしまったら、他の歯にかかる負担が増えてしまいます。入れ歯やブリッジにしても歯の本数が増えたわけではないので、長期的に考えると実は歯の負担は増えたままなのです。

また、インプラントは他の歯を削る必要がないので残りの歯に迷惑をかけません。天然の歯と同等の人工歯を作れない以上は、何よりも残された歯を守ることが優先されるべきだと考えています。

骨量の減少を抑えることができる

歯の根っこはあごの骨に埋め込まれており、噛むたびに顎にも刺激が伝わります。歯が抜けてしまうと、その部分は当然噛めなくなりますので、あごの骨への刺激がなくなります。そうすると次第にあごの骨が瘦せてきてしまいます。進行すると顎の骨全体が歪んできたり、お口の周りや頬の筋肉が痩せてきて老けた印象になります。

インプラントをあごの骨に埋め込むことで、噛んだ時に刺激が伝わるのであごの骨が痩せていくのを防ぐことができます。

骨が少なくてもインプラント治療を受ける方法

インプラントのリスク

外科治療が必要になる

インプラントは外科治療の一つですので、手術後の管理やメインテナンスが不十分になると感染を起こし、インプラントと骨がくっつかなくなるということがあります。また、どの外科手術でも当てはまることですが、手術中の出血や神経損傷のリスクもあります。
インプラントは歯の表面の治療とは違って目で直接見えない場所の治療であることも関係しています。 一部のこうした負のリスク情報だけで恐れるのではなく、噛める・歯を失くしたことを忘れるなど大多数の正の情報にも触れられてインプラントを正しく判断していただきたいと思います。

当院ではこうした問題を避けるため、慎重に細心の注意を払いながら行っています。疑問点やご不安点はご遠慮なくお申し出ください。当院での実際の実績を元にお答えさせていただきます。

治療費コスト

入れ歯やブリッジと違って人工の歯だけでなく外科手術も含まれるため、治療費用がどうしても高額になってしまいます。また個人差はありますが、インプラントが骨とくっつく期間が必要なため治療期間が2か月~6か月と長くかかります。

感染することがある

インプラントは人工歯なので虫歯になることはありませんが、かと言ってメインテナンスをしなくていいということではありません。お口の中を不潔にすると天然の歯が歯周病になるのと同じくインプラントが感染を起こし、進行するとインプラントを失ってしまうことになりかねません。自覚症状が出ている場合は既に進行してきてしまっている状態であることが多いため、感染症を予防するためにも手術後のメインテナンスは必ず行いましょう。

当院のインプラント治療

当院のインプラント治療では、手術前に必ずCT撮影を行って無理のない治療計画を立てます。そして個別にマウスピースをお作りしています。このマウスピースは、計画通りに手術を進めていくためのガイドとなります。また、手術中に埋め込むインプラントの方向や位置、角度に狂いがないかを再度CT撮影で確認するなど、何重にも安全確認を行います。

インプラント治療の流れ

1.カウンセリング

インプラント以外にも、患者様のお悩みを解決できる選択肢のご案内と、それぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたします。

2.検査・治療計画

お口の状況を把握するために歯周病検査やレントゲン撮影、お口の中の写真撮影、かみ合わせの検査、CT撮影用の専用マウスピース作成のための歯型をお取りします。

CTのデータを元に、3D専用ソフトによってコンピュータ上で骨や噛み合う歯、隣の歯の状態を勘案しながら、インプラントを入れる位置や角度、深さ、最適なインプラントの種類など、最適な治療計画をシミュレーションします。

検査結果を元に患者様と相談させて頂いて、治療方針が決まれば一次手術に入ります。

3.一次手術

麻酔で無痛状態になったら、あごの骨にインプラントを埋め込みます。症例により幅はありますが、手術時間は1時間ほどです。術中はもちろん無痛ですし、麻酔が覚めた後も歯を抜いた時とさほど変わりませんのでご安心下さい。

インプラントと骨がくっつくまで2ヵ月から6ヵ月ほど待ちます。骨折が治るまで安静にしておくイメージです。前歯などの見た目が気になる場所は、症例によって仮歯をお入れして外見の不都合を緩和できることもあります。

4.二次手術

インプラントが骨とくっついた後に、歯肉を切開し、インプラントの上に器具を装着します。場合によってはこのステップを省略できることがあります。

5.人工歯の装着

インプラントに土台をネジ止めし、その上に仮の歯を被せます。噛む能力、見た目、使用した時に違和感がないか、他の歯や口元との調和などを患者様と歯科医双方で確認します。問題がなければ正式な人工歯をインプラントにくっつけます。人工歯のかみ合わせを調整したら治療が一旦完了します。

6.メインテナンス

末永くインプラントをお使い頂くために、クリーニングやかみ合わせのチェックなどを定期的に行っていきます。インプラントだけでなく、天然歯と長く付き合っていくために必要不可欠です。

インプラントに関するよくある質問

インプラントが受けられない人はどんな人か?

骨が少なくてもインプラント治療を受ける方法はあるのか?

インプラントと天然歯の違いは?

骨が痩せてしまったらどんなリスクがあるのか?

当院の治療費用について

セカンドオピニオンをお考えの方へ

新着症例

すべて見る

新着FAQ