歯が痛かったが収まったのでこのまま様子をみていいですか?

2024.05.17

歯が痛かったが収まったのでこのまま様子をみていいですか?

「歯が(歯茎が)痛い」=「病気がある」、「痛くない」=「治った」と考えている方が多くいらっしゃいますが、実はそこには大きな落とし穴があります。歯科の病気の代表とも言える虫歯や歯周病は無症状で進むことが多く、痛みが出るようになった場合、病気が進行してしまっています。

もちろん様子をみる、収まれば問題ないケースも中にはありますが、患者さん自身でそれを判断することは出来ません。歯科医師や歯科衛生士自身でも、検査をしないと確定診断できないのです。
病気が進行してしまうリスクを考えれば、痛みが出て、収まるまで少し様子をみることにメリットは一つもありません。少しでも異常があれば歯科医院へ行き、調べてもらう必要があります。

例えば表面のエナメル質内の虫歯であれば基本的に症状はありません。エナメル質の下にある象牙質に虫歯が達すると「しみる」ようになります。ただ無症状で神経近くまで進行するケースも少なくありませんので要注意です。

また歯の痛みを伴う歯周病は沈黙の病気とも呼ばれ、症状が出るようになると感染により骨が大きく損なわれ歯の寿命が大きく短くなります。歯周病も痛みが出た後では遅く、一時的に痛みがなくなったとしても病気が治ったわけではありませんのでご注意ください。
そして親知らず周囲の感染が原因で歯(歯茎)が痛むこともあります。
病気を早期に発見し、また病気にならず、痛みが出ないようにするために、検診やメンテナンスをお勧めいたします。
詳細は下記の記事をご覧ください。
神経まで感染が進行した虫歯
歯周病