インプラントの種類

世界でインプラントのメーカーは数百あると言われており、一つのメーカーで何種類もの特徴の違う製品を販売しています。ですから世界中で非常にたくさんの種類が存在します。
臨床成績のフィードバックや研究に熱心なメーカーもあれば、旧来全なメーカーもあります。主流である材質のチタンの成分ですらメーカー毎に違ってそれぞれに違いがあります。このように構造や材料などメーカー独自の特徴があり、それぞれ良い所もそうでない所もあります。
インプラントは感染に弱い弱点があるため、経時的な骨の減少を少なくするための形状や加工などの工夫、手術や治療が行いやすくする工夫もメーカー毎に異なっています。さらに近年ではより強靭に、感染に強く、より審美的になるよう改良がされ続けています。これから現在治療に用いられている多くの種類のインプラント、その特徴についてお話ししていきましょう。

インプラント形態の種類

インプラントにも50年以上の歴史があります。過去には板状のブレードタイプや、インプラントの中が中空の筒形をしたシリンダータイプがありましたが、治療成績が芳しくないため今では使われなくなり、現在はネジのような形をしたスクリュータイプが主流となっています。
またインプラント本体とその上からネジ止めする土台 (アバットメント)、土台の上に被せる人工の歯の3層構造になっているのが一般的です。このように臨床成績や研究結果に基づき毎年のように改良が現在も続いています。

現在主流のスクリュータイプの中にもインプラント本体と土台別々になったツーピースタイプとそれらが一体化したワンピースタイプがあります。
ワンピースタイプは構造が単純なため強固で壊れるなどのトラブルが少ない反面、土台の部分が別のパーツになっているツーピースタイプに比べると適応できる症例が少なくなる傾向にあります。ツーピースタイプはワンピースに比べて構造が複雑で強度は劣りますが、様々な症例に適応でき、骨や歯茎などに対して細やかな調整ができるため状況に合わせやすく自由度が高くなる利点があるためツーピースタイプが広く普及しています。また形状がインプラント本体の形状がストレートのタイプとテーパーがついたタイプがあり、術直後の骨との接触固定などの観点から近年テーパータイプが多くなってきています。

インプラント材質の種類

インプラント本体の材質にも変遷と歴史があり現在も改良が続けられています。過去にはチタン以外の金属や人工サファイヤなどが用いられましたが、偶然にチタンが骨とくっつくことが発見されたことがきっかけになってチタン合金インプラントが生まれ、現在ほとんどのインプラントに用いられています。このチタン合金と骨との結合はオステオインテグレーションと呼ばれており、各メーカー独自の合金の組成が企業秘密になるほど重視されています。

インプラント表面の種類

チタン製のインプラント体にはメーカー独自の様々な表面処理が施されています。表面を微細な構造にして、より骨と接合しやすくする酸処理、ブラスト処理、酸化処理、機械研磨などが組み合わせて行われています。またチタンの表面に骨や歯と同じ成分であるハイドロキシアパタイトを付着させてあるものもあります。ハイドロキシアパタイトには骨を誘導する能力があるため、骨が少ない場合などに適しています。

インプラント選びで注意すること

これまで多くの種類のインプラントがあることをお話ししてきました。たくさん種類があって一体どれがいいのかよくわからないと感じられるかもしれません。インプラント選びで重要なキーワードは安心、安全、高い実績です。

インプラントを検討されている方は、基本的には広く普及しているインプラントをお選びになると良いでしょう。ストローマン、ジンマー、ノーベルバイオケア、アストラテックがインプラントの世界の四大メーカーと呼ばれています。この四大メーカーは全世界の歯科医師の多くから支持を集めています。歴史が長く、臨床研究もされ、科学的根拠に基づいているため安心、安全が担保可能であること、非常に多くの実績があること、が多くの支持を得る背景にあります。逆に歴史が浅く症例数も少ない場合、安心や安全が担保されない恐れがあると考えています。

また日本で使われているインプラントの大半は厚生労働省の認可が下りていますが、個人で認可の下りていないインプラントを輸入し使用することもできます。しかし認可が下りておらず個人輸入するということは日本国内に製造や正規販売店がないことで、インプラントに何らかのトラブルがあった時の対応ができない、または遅れが生じる可能性があります。インプラントは10年20年とお口の中に継続して存在することでその機能を果たすことができるものですから、認可が下りていて国内外で広く普及しているメーカーが安心で安全と考えています。

さらに転居によりかかりつけ医が変わった場合でも多くの歯科医院で扱われているメーカーは今後の対応がスムーズに進む可能性が高くなります。メーカー毎に治療器具が異なるためその症例のためだけに新たに器具を用意する必要がある事、普段の治療とは異なる慣れない操作に支障がでる可能性があるなどトラブル対応に困難が付きまとうからです。この点は歯の治療とは異なるインプラント特有の問題です。 当医院ではストローマン、アストラテックを経て現在ジンマーを採用しています。その理由は日本で認可を受けた世界の四大メーカーであること、歴史と実績があり臨床研究や科学的根拠の裏付けがあって安心と安全を担保できると考えているからです。

最後に

人それぞれ特徴があるもので誰がいいと言い切れないのと同じように、インプラントも良し悪しではなく、この状況ではどの特徴を持ったインプラントが適しているかで判断すべきだと考えています。ただしあまり多くの選択肢を持ち過ぎると種類ごとに術式や治療器具が異なって煩雑になるため、多くの医療機関では信頼性があり治療バリエーションごとに使い慣れたいくつかの種類に集約して治療を行っているのが現状だと思います。

専門的な事柄に属するため理解し辛い面が多々あると思いますが、疑問があればかかりつけの先生とよくご相談されてみてください。その先生があなたにお勧めするインプラント種類の理由をお話しして頂けることと思います。 よりよい食生活を支えるために進化は今も止まっておらず、今後も優れた新しい材料や構造などが取り入れられ進化を続けて行くことでしょう。これからも新しいその進化を皆様方にご提供し続けて参ります。

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