インプラント治療は痛い?
「手足のけがはどうってことないけど、歯の治療はね~」というお声も聞かれるように、歯の痛みは耐え難いものです。その理由は歯は三叉神経という痛みに敏感な神経が支配するからです。人体にはこうした痛みを感じやすい神経領域が他にもあり、三叉神経痛や坐骨神経痛など神経痛が起こる領域が該当します。
インプラントはその領域の手術であり、あごの骨の中に穴をあけるのだからさぞかし痛いだろうと思われるお気持ちはよくわかります。またインプラント治療は顔や頭に近い場所の手術で、手足と違って見えない箇所であることも不安をお持ちかもしれません。
こうした不安と想像により、必要だと思っていてもちゅうちょするお気持ちはよく理解できます。
人は理性的な部分だけでなく感情の生き物ですから、当然だと思います。
ご安心ください
それでも大丈夫です。
術中は麻酔で無痛化できますし、術後は内服薬や諸注意をお守りいただくことで多くの方々から「想像していたよりずいぶん楽だった」とのお声を聞いています。
ではどの程度の痛みなのでしょうか。
痛みの感受性は個人個人違うものですし、痛みの程度を数字で表現することもできません。そのため過去にインプラントをお受けになられた方のお話しでご説明させていただきます。
インプラントを経験された方々のお話しでは、歯を抜いた時と変わらなかったというお声が多いようです。
当院では過去に一度インプラントをお入れになられた方は次は入れ歯ではなく、大体次もインプラントをご希望になられます。インプラントはよく噛める、入れ歯のような煩わしさがないことを体験されている方であっても、うんと大変な治療なら躊躇されてもおかしくないのですが、実際にはそうはならないのです。
また同じ方の左右別々の日のインプラント手術も、最初の手術で懲りて次はもう結構ですとお断りになられた方も今までにお一人もいらっしゃいません。
この事実からもそんなに大変な手術でないことがお分かりいただけるかと思います。
術後のアンケートでも多くの方々が「思っていたほど痛くなかった」「術後大変だと思っていたが、これならもっと早くすればよかった」などと肯定的におっしゃっておられますのでご安心ください。
他の方への参考にさせていただくことをご了解いただいたご経験者の方の治療後のアンケートをご覧になられたい方は受付までお申し出ください。私自身が痛みに弱い人間なので、親知らずの抜歯など外科の際には術式や薬剤、東洋医学など色々な工夫を加えて少しでも楽な治療を目指しております。