30代男性「歯茎にできものができて腫れた。噛むと痛い」歯の根の治療後にセラミックで治した症例

2023.08.20

治療前

 

治療前治療前レントゲン

 

治療後

 

治療後治療後レントゲン

治療7年後

 

7年後7年後レントゲン

年齢と性別 30代・男性
ご相談内容 以前から時々歯茎にできものができていたが今度は歯茎が腫れてきて噛むと少し痛いとお見えになられました。(治療前写真)
カウンセリング・診断結果 レントゲンでは根の先に小さくとも黒く写る部分(細菌感染により骨が破壊された状態)が見えます。電気歯髄診では神経が死んでいる検査結果となったため、歯の内部の根の中が細菌感染しており、根の外の骨にまで感染が及んだ結果歯茎のできものや腫れ、噛むと痛い症状がでていると判断しました。
行ったご提案・治療内容 根の中の治療(根管治療)で歯の内部の細菌感染をなくし、最終的には神経をなくしてもろく弱くなった歯を守るために根の中に土台と歯に被せものを入れることをご提案しました。 土台と被せもの双方に保険の範囲内の治療と自己負担の治療があること、そしてそれぞれのメリットとデメリットをご説明しました。
どんなにきれいな歯であっても長持ちしなくては意味がありません。歯の存続を危うくする細菌感染を治療するため根管治療をお受けになられたい。また前歯と奥歯の間の歯という人目に付かない場所でないため、保険の銀歯は避けたい。また1本奥の銀歯も一緒に白い歯にして欲しいとのご要望がありました。
根の中を消毒することを何度か繰り返し、内部から細菌が検出されなくなった時点で根の中にゴム質の詰め物で満たして再感染を防止しました。 その後グラスファイバー製土台を歯の中に入れて強度不足を改善し、神経がなくなった歯のもろさを補強する目的で被せものを入れるための形に歯を整えて仮の歯を入れました。 経過観察後咀嚼や外見など日常生活上の問題もなかったため、歯型を取り手前の歯はセラミック(カタナ)、奥の歯はガラスセラミック(e-max)詰め物を歯に接着して治療は終了しました。(治療後の写真)
治療期間 約2か月
治療回数
費用目安 262,010円(グラスファイバー製土台と仮歯を含めて2本で)
術後の経過・現在の様子 歯茎のできものや腫れは根の治療中に改善しました。 治療後は目立つ銀歯ではなく治療前の自分の歯と変わらないことをお喜びいただけました。
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 治療終了後7年が経過していますが、問題なく日常生活をお送りになっておられます。 セラミックの耐久性と美しさは現在も変わらず維持されています。

詳細は下記をご覧ください。
セラミック(カタナ)など詰め物・被せ物の種類や特徴
根の治療(根管治療)の詳細