70代男性「奥歯の被せ物が欠けてものが詰まる」セラミックの被せ物に入れ替えた症例

2024.08.19

治療前

画面右から2本目の左下第一小臼歯(左下4番)のセラミックの被せもの後ろ側一部が欠けて食べ物がつまるとお見えになられた70代男性の方です。

治療後

新しいセラミックの被せものに入れ替えた治療後の画像です。欠けた部分がなくなり食べ物が詰まらなくなりました以前被っていたものは金属の上にセラミックを焼き付けるものでしたが、現在主流はジルコニアの上にセラミックを焼き付ける方法に変っています。

年代と性別 70代・男性
はじめのご相談内容 20年前に入れた左下の歯(左下4番)のセラミックの被せ物が欠けてものが詰まるとお見えになられました。
診断結果 拝見すると左下4番のセラミックの一部(奥の5番に接する部分)が欠けていました。
ものが詰まる状態を放置すれば5番の虫歯や4・5番の歯周病のリスクがあります。
そのどちらも発生していない今、被せものを入れ替えて歯と歯茎を守るメリットは高いと判断しました。(治療前画像1)
行った治療内容 現状のご説明と被せ物を入れ替えるメリットをお話ししたところ、入れ替えをご希望されました。欠けたのは20年程前にお入れになられた通称メタルボンドと呼ばれている金属の上にセラミックを焼き付けた被せ物です。現在はこの被せ物はほとんど用いられておらず、ジルコニアの上にセラミックを焼き付ける被せ物に変わっており、欠けたり壊れにくくなっています。20年間維持できた実績から新しいカタナ(ジルコニアの上にセラミックを焼き付けたもの)をご希望されました。

神経が残っている歯であり内部に虫歯がなければ被せ物を入れ替えるだけで済みます。そのため現在の被せ物を外し、内部を確認したところ問題がなかったためその場で仮の歯に置き換えました。
本来は仮歯で日常生活を送りながら経過観察期間を設けるのですが、お急ぎだということで同日歯型をお取りし次のご予約でセラミックを歯に接着して治療は終了しました。入れ歯をお使いの方ですので、噛み合わせだけでなく入れ歯の出し入れとの調和した形態にする必要がありました。(治療後画像)
このケースのおおよその治療期間 3回
おおよその費用 133,520円(仮歯を含む)
現在の様子 食べ物の詰まりはなくなり気にせず食事ができるようになりました。
治療後も食生活や日常の問題はみられず、これからは定期検診とメンテナンスで維持されるようにお話ししています。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより ものが詰まりやすい場所は、虫歯や歯周病リスクがかなり高くなります。
さらに物が詰まるたびに歯を押し開く力が継続的にかかるため、歯のぐらつきがでる場合があります。
一度このような現象が起きてしまうと、治療しても改善しないこともありますので、何はともあれ早めの受診をお勧めいたします。

セラミック(カタナ)など詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。