20代女性「奥歯のプラスチックが摩耗している」耐久性のあるセラミックで治療した症例
2024.11.04
治療前
画面一番奥の左下7番に詰めてあったプラスチックが劣化と摩耗を起こしており、かみ合わせが維持できていない状態です。かみ合わせの狂いは歯の寿命に関わるだけでなく、プラスチックを詰めなおす度に歯を削らなくてはなりません。
治療後
画面一番奥の左下7番にセラミックを詰めなおした状態です。歯の色調とマッチしており治療の痕跡がわかりません。
その他
治療から16年後の画像です。セラミックの耐久性により美しさだけでなくかみ合わせを維持できています。耐久性が劣ると同じ歯を何度も削り治療しなくてはならなくなります。
年代と性別 | 20代・女性 |
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はじめのご相談内容 | 他の歯の治療でお越しになられた際に左下奥歯のプラスチックの詰め物が劣化し摩耗していることがわかりました。 |
診断結果 | プラスチックは銀歯と違って歯の色調と似ているためご希望される方が多いのですが、劣化すれば虫歯リスクが増え、摩耗すると噛み合わせの維持が困難になります。 ご本人には特段の症状や変化は感じられない状態ですが、かみ合わせが維持できなくなると歯に負担がかかり歯の将来に不安があります。プラスチックには耐久性がないのです。 今回すり減ったプラスチックを詰め直すのが最も簡単ですが、将来また治療が必要になります。 何度も治療を重ねるとその都度歯を削り段々歯が弱くなっていきますので、歯の将来を考えるとできれば一度の治療が長続きすることが望ましいのです。 できれば耐久性がある詰め物への変更が理想だとご説明しました。 |
行った治療内容 | プラスチック、銀歯、セラミックなど選択肢と共にそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたしました。 一度の治療が長続きする耐久性と見た目が白くきれいな詰め物をご希望になられたため、セラミック(インプレス)の詰め物をご紹介いたしました。 16年前の当時は現在主流のセラミック(e-max)が発売される前でした。 ご提案をご希望されたため、プラスチックを取り除き歯の形を詰め物に合わせた形に整え、歯型を取って当日は仮の歯をお入れしました。 次のご予約時にセラミック(インプレス)を歯に接着して治療が終了しました。(治療後の写真) |
このケースのおおよその治療期間 | 2回 |
おおよその費用 | 101,430円(仮歯を含む) |
現在の様子 | 治療後や現在(治療から16年後)も食生活や日常の問題はみられずセラミックの美しさは変化していません。(治療16年後の写真) |
治療のリスク | ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・装着に際し、天然歯を削る必要があります |
クリニックより | 16年に渡ってセラミックの美しさが維持できていることはいいことですが、そうした外見だけでなく噛む力に耐える、噛み合わせを変化させない、本来の歯の機能を維持できることが非常に大切だと考えています。 |