40代女性「左下奥歯が欠けて穴があいて物が詰まる」セラミックの詰め物で美しさを維持した症例

2024.11.11

治療前

画面奥から2本目の左下5番の奥側に小さな穴が開いています。そこに食べ物が詰まることが来院のきっかけでした。

レントゲンからは内部に黒く写っているのが虫歯でかなりの広がりがあります。表面にあいた小さな穴は虫歯のほんの一部であることがわかります。神経近くまで虫歯が進行しているようです。

治療後

虫歯除去後にセラミックの詰め物を装着した状態です。お困りであった食べ物の詰まりはなくなり、見た目にも自然な状態に回復できました。

年代と性別 40代・女性
はじめのご相談内容 左下奥歯(左下5番)が欠けて穴があいて物が詰まるとお見えになられました。
診断結果 拝見すると左下5番の後ろ側の歯質が一部欠けて穴が開いていました。
レントゲンでは見た目より大きな黒く写っている虫歯が確認できます。(治療前のレントゲン写真)
痛みやシミなどの症状はなくとも、もう少しで神経に到達するほどの虫歯が内部で広がっています。
神経が感染を起こしてしまうと症状がでてきますが、それを待つと神経を取り除かざるを得なくなり、歯が乾燥してもろくなり歯の寿命が短くなってしまいます。
そのため早急に治療をする必要があると判断しました。
行った治療内容 虫歯を取り除き虫歯の進行を止め、開いた穴を詰め物で封鎖することで咀嚼など日常生活への支障がでない治療をご提案しました。
また詰め物には保険のプラスチック、銀歯、自己負担の金合金、セラミックのご紹介とそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたしました。
患者様は白く綺麗で耐久性があるものをご希望されましたので、ご相談の上セラミックに決まりました。
初日に麻酔で痛みをなくした状態で虫歯を虫歯だけ染まる薬剤で染めながら虫歯を取り残しがないように慎重に虫歯を取り除きました。
その後大きく空いた穴の一部をプラスチックで埋め、詰め物の形に歯を整え、歯型をお取りして仮の歯をお入れしました。
次回のご予約時にセラミック(e-max)を噛み合わせの調整を行い歯に接着して治療は終了しました。(治療後の写真)
このケースのおおよその治療期間 2回
おおよその費用 101,190円(仮歯を含む)
現在の様子 治療後は虫歯で欠けた穴は詰め物で塞がったため物は詰まらなくなり、食生活や日常の問題はみられません。
見た目に治療した跡がわからない状態になりました。
現在は維持と予防を目的に、定期検診とメンテナンスにお見えになられています。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 深い虫歯でありましたが今回はギリギリ神経を取らずに済みました。
この大きさの虫歯であっても痛いやシミがなかった事実が手遅れになって神経を取らざるを得ないケースにつながっています。
症状という自己判断に委ねず、定期的な歯科検診をぜひお受けになられて二度と手に入らない大切なご自身の歯を守っていただきたいと思っています。