70代男性「前歯が黒く汚い」プラスチックを詰め直して見た目を改善した症例

2025.04.28

治療前

上の前歯が黒ずんで汚らしいのできれいにしたいとお見えになられました。拝見すると右上1~4番のプラスチックの詰め物と歯の境界線に変色があり、また左上1番の先端が黒く変色しています。

左上1番の先端が黒く変色してみえるのは歯の裏側が黒変しているため、その色調が表側に透過して歯が黒く見えるためでした。

治療後

右上の歯のプラスチックの詰め物を取り除き詰めなおしました。また左上1番の黒変は裏側の変色を取り除きプラスチックを詰めて解消しました。気にされていた外見が改善できました。

歯の裏側の黒変を取り除きプラスチックを詰めただけで、表側は手をつけずに歯の色調改善ができました。

年代と性別 70代・男性
はじめのご相談内容 上の前歯が黒ずんで汚らしいのできれいにしたいとお見えになられました。
診断結果 拝見すると右上1~4番のプラスチックの詰め物と歯の境界線に変色があり、また左上1番の先端が黒く変色しています。
左上1番は表側から黒く見えますが、歯表面には異常がなく、食いしばり癖により裏側の歯質が摩耗し裏側の黒変した虫歯が表側から透けて見える状態でした。
右上の変色はプラスチックを詰め直し、左上は裏側の黒変部分を除去しプラスチックを詰めれば見た目の改善ができると判断しました。(治療前の画像1・2)
行った治療内容 現状と治療方針をご説明し、ご納得を得られましたので古いプラスチックと虫歯を取り除き、新しいプラスチックを詰めて治療は1回で終わりました。(治療後の画像1・2)
このケースのおおよその治療期間 1回
おおよその費用 健康保険の一部負担金
現在の様子 人目が気にならなくならない程度に長年気になっていた見た目が1回の治療で改善できました。
治療のリスク ・歯を削る必要があります
・経年的に変色する可能性があります
・前歯では問題になりませんが、奥歯では強度不足と摩耗しやすいため噛み合わせの変化を起こすことがあります
クリニックより プラスチックは耐久性に劣ることと経年的に変色する材料です。そのため奥歯の治療には本来は適していません。
今回は前歯であったことと、歯を削る量を最小限に抑えかつ審美性を向上させる目的で問題部分だけに限局した治療を行いました。