40代男性「歯に引っかかりがある」銀歯詰め物をセラミックに入れ替えた症例

2025.03.31

治療前

右上奥歯(右上4番・右上第一小臼歯)が舌でざらつきを感じ、引っかかりがあるとお見えになられました。銀歯と歯の境目に黒く変色した虫歯が見られます。銀歯の精度が甘いため、隙間から虫歯になったことが想定できました。

治療後

銀歯を取り除き虫歯治療後にセラミック(e-max)の詰め物に入れ替えました。他の歯の色調と合わせたため、頬側の歯質の色と若干違いが見えます。

その他

治療から6年が経過していますが、外見だけでなく機能面でも変化はなく維持できています。

年代と性別 40代・男性
はじめのご相談内容 右上奥歯(右上4番・右上第一小臼歯)が舌でざらつきを感じ、引っかかりがあるとお見えになられました。
診断結果 拝見すると右上第一小臼歯(右上4番)の噛み合わせ部分の銀歯と歯の境目に画像で茶色く見える虫歯が認められました。
銀歯の治療精度が劣るため、歯と銀歯との境目に隙間がありその部分から虫歯になった可能性が考えられました。
銀歯内部で虫歯が広がっている可能性があるため、銀歯を外して確実に虫歯を除去した後に詰め物を入れ替える必要があるとご説明しました。
行った治療内容 治療をご希望になられたため、麻酔をして銀歯を外しました。治療前の画像で見える虫歯はほんの一部であり、内部で大きく広がっていました。
虫歯除去により頬側の歯質の厚みが薄くなったため、噛む力に耐えるため頬側の歯質を覆う必要が出ました。
頬側を人工歯で覆うと歯と人工材料の継ぎ目が頬側に見えることと、人工材料の色調によっては目立つ場所であることをご説明しました。
糸切歯の1本後ろの歯であり喋る、笑う時に容易に人目に付く場所であるため、できるだけ歯と色調が近似している人工材料をご希望されました。
そのためガラスセラミック(e-max)をご提案しました。全く同じ色調ではないものの似た風合いを出すことができます。

治療計画に同意を得られたので、虫歯の深い部分をプラスチックを埋めて保護した後に歯型を取り、当日は仮の歯を入れて治療が終わりました。
磁界のご予約時にガラスセラミック(e-max)を歯に接着して治療が終了しました。(治療後の画像)
このケースのおおよその治療期間 2回
おおよその費用 112,900円(仮歯を含む)
現在の様子 治療後は舌のざらつきや引っかかりはなくなり、ツルツルして気持ちがいい状態に改善できました。
ただ詰め物の色調はこの歯の内側の歯質や奥の歯とは近似していますが、頬側の歯質の色調より若干白く見えます。

治療から6年が経過した現在も治療後と変わりなく機能し続けています。
今後も定期歯科検診とメンテナンスで維持していく予定です。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 今回虫歯になった原因は、噛む部分であったため摩耗により弱い歯質が露出したこと、銀歯と歯がピッタリ合っておらず両者の隙間から虫歯になった可能性が考えられます。