50代女性「銀歯がとれた」ジルコニアを詰め直した症例
2025.05.05
治療前
左上第一小臼歯(左上4番)の銀歯がとれたとお見えになられました。銀歯が途中で折れた様子で銀歯の一部が取れてなくなっています。食べ物が挟まるだけでなく虫歯予防の観点、歯が動いて噛み合わせが狂う観点から詰め物を作り直す必要があるとご説明しました。
治療後
治療選択肢をご説明後ジルコニアの詰め物をご希望され、治療後の状態です。奥の歯との間に隙間がありますが、奥歯の詰め物をこの後に治療して隙間をなくす予定です。
年代と性別 | 50代・女性 |
---|---|
はじめのご相談内容 | 左上第一小臼歯(左上4番)の銀歯がとれ、食べ物が詰まるとお見えになられました。 |
診断結果 | 拝見すると銀歯が途中で折れた様子で銀歯の一部が取れてなくなっています。 食べ物が挟まるだけでなく虫歯予防の観点、歯が動いて噛み合わせが狂う観点から詰め物を作り直す必要があるとご説明しました。(治療前の画像) |
行った治療内容 | 詰め物の作り直しをご希望されたため、選択肢のご説明をいたしました。 保険の範囲内である今までと同じ銀歯かプラスチック、自己負担にはなりますがジルコニア、金合金、セラミックのご紹介をしました。 多少色調が歯と違っても目立ちにくい場所であり許容範囲内であるため、プラスチックより耐久性があり白っぽい材質であるジルコニアをご希望されました。 初日に残っている銀歯を外して軽度の虫歯治療と共に歯の整形後に歯型を取り、当日は仮の歯をお入れして終了しました。 後日ジルコニアを歯に接着して治療が終了しました。(治療後の画像) |
このケースのおおよその治療期間 | 2回 |
おおよその費用 | 47,040円(仮歯を含む) |
現在の様子 | 銀歯が取れて食べ物が挟まることは治療によりかなり解消しました。 まだ奥の歯との間に隙間がありますが、奥歯の詰め物をこの後に治療して隙間をなくす予定です。 治療後も食生活や日常の問題はみられません。 今後は定期健診とメンテナンスで維持管理していきましょうとお話ししています。 |
治療のリスク | ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、ジルコニアが割れる可能性があります ・装着に際し、天然歯を削る必要があります |
クリニックより | 詰め物や被せ物がとれた状態で放置されるケースに時々出会います。 治療に行くのは面倒だから、詰まった食べかすは取ればいいと安易にお考えでいらっしゃるようです。 しかし毎食事毎に完全に食べかすを取り除くことは非常な困難ですから、虫歯や歯周病の痛みで来院されるケースがあります。 さらに詰め物等が取れることで歯と歯の間にスペースが生まれるため、歯が自然に移動して噛み合わせが崩れるケースもあります。 そのどちらのケースでも歯を元の状態に戻すことができず、その時点で治療をしたとしても治療は大掛かりとなりさらに歯を犠牲にすることになります。 一見とれただけで症状はないかもしれませんが、大きな犠牲を払っていることに気が付いていただきたいと思います。 |