40代女性「歯の間に食べ物がつまる」被せ物を入れ替えて改善した症例

2026.02.09

治療前

右下6番・7番(画像左端と手前の歯)の間に食べ物がつまって気になるとご相談を受けました。銀歯同士の間に隙間があることが原因でした。つまりやすい場所は虫歯と歯周病にかかりやすく、また詰まる度に歯が動かされるためさらにその隙間が広がる悪循環が起こることがあり、放置しておくのは得策ではありません。

治療後

6番か7番どちらか一方の被せ物をやり替えることで隙間を閉じることができますが、ご希望により2本とも治療をすることになりました。噛みしめ癖をお持ちのため本来は金合金の被せ物が理想ですが、手前の6番は目立つのでセラミックをご希望されました。

その他

治療から13年が経過していますが、2本とも変化なく正常に機能しています。

年代と性別 40代・女性
はじめのご相談内容 右下奥歯の歯と歯の間に食べ物がつまって気になるとご相談を受けました。
診断結果 よく食べ物がつまる右下奥歯を拝見すると右下第一・第二大臼歯(右下6・7番)に入っている銀歯同士の間にわずかな隙間が空いており、その場所に詰まりやすいことが判明しました。
食べ物が詰まる状態は虫歯、歯周病どちらにも不利に働きます。
また頻繁に詰まることで歯と歯の隙間が余計に広がり、歯茎を押し下げることでさらに詰まりやすくなる悪循環が起こりやすくなります。
そのため食べ物が詰まりにくくするには、少なくともどちらか一方の銀歯を作り替えて隙間を閉じる必要があることをご説明しました。
行った治療内容 噛みしめる癖により奥歯に過大な力がかかることから、最も力がかかる一番奥の右下7番を歯の硬さに近い金合金に入れ替える方法、その手前の神経がすでになく強度が落ちているにもかかわらず硬すぎる銀歯に食いしばりの強い力がかかっている右下6番を入れ替える方法、2通りの治療方針をご説明しました。

その結果2本とも治療をご希望になり、本来は過大な力に対抗するため2本とも金合金が理想ですが、ご相談の上手前の右下6番は人目につくため白いセラミックに決まりました。
入っている銀歯を外し仮の歯でしばらく他の歯の治療を行う間経過をみました。
食いしばりによる過大な力に歯の整形形態がマッチしているか、噛み合わせだけでなく日常生活上の問題がないかを確認する目的でした。

経過観察期間に問題が見られなかったため、その後歯型を取って手前の右下6番にはセラミック(内部が金属で外側がセラミックのメタルボンドクラウン)、奥の右下7番には金合金の被せ物を歯に接着して治療が終了しました。(治療後の画像)
このケースのおおよその治療期間 約4か月(他の歯の治療を含む)
おおよその費用 222,410円(仮歯を含む2本)
現在の様子 治療から13年が経過していますが、噛みしめによる強い力にも耐えながら日々の咀嚼など食生活や日常の問題はみられておらず、また手前の右下6番のセラミックも美しい状態を保てています。
今後も定期検診とメンテナンスでご一緒に維持していきたいと考えています。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより ご希望された白くきれいで耐久性がある材質は治療当時は被せ物の内部に金属を用いたメタルボンドクラウンが主流でした。
まだ現在のジルコニアを使った治療法が確立していなかったためです。
金属とセラミックは化学的にくっつかず機械的な力で両者をくっつけていたため、時折セラミックが剥がれる、欠けるなどのトラブルが時折起こることがあり、現在の治療法は内部がジルコニアで表側がセラミックになって改善してきています。
この方の噛みしめる強い力によるトラブルを心配していましたが、13年間維持できています。