50代女性「しゃべる時に銀歯が目立つので白くしたい」アマルガム(水銀化合物)を除去しセラミックに作り替えた症例
2023.05.26
治療前
銀歯が目立つので入れ替えたいとご希望されました。古い銀歯(アマルガム)は水銀化合物であるため、今は人体に有害であるとされ、北欧では歯科使用禁止になっています。
治療後
画面上から2番目の歯にセラミックを詰め、治療が終わった状態です。有害で見た目の悪いアマルガムがなくなり自然な歯の戻りました。
その他
治療後6年が経過した状態です。 治療後の写真と比べても美しさは保たれており、噛み合わせ等の変化も見られません。
年代と性別 | 50代・女性 |
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はじめのご相談内容 | 「子供の時に治療した銀の詰め物が、しゃべったり笑う時に目立つため、白いものに作り替えたい」とご相談いただきました。 |
診断結果 | 拝見すると、左下の奥歯(第1大臼歯/6番)に有害物質の水銀が含まれている金属の詰め物「アマルガム」の淵が欠けて、歯との境目が虫歯でした。 新しく入れる詰め物は、白くてきれいでアレルギーの心配が全くなく、耐久性があり美しさが長続きする「セラミック」であれば、患者様のご希望に最適と判断しました。 |
行った治療内容 | 今以上にアマルガムの淵が欠け、水銀を含むそのかけらを飲み込んだり、他の部分から虫歯になるリスクが高いため、詰め物と歯の境目をピッタリ合わせて虫歯になりにくい環境を作ることが歯の寿命に大切なことをご説明し、ご了承いただきました。 まずアマルガムを取り除き、虫歯を慎重に削り取った後、歯型を採り、仮歯を入れ、削った箇所に食べ物が入らず、しみる症状が出ないようにしました。 また、仮歯を入れることで、歯型を採ってから歯の位置が変わることを防ぎました。 詰め物はセラミックの中でも、透明感があり自然の歯のように見えるガラスセラミックの「E-MAX」をご提案し、ご選択されました。 ご自身の歯に近い色を再現するため、数ある色見本の中から最も近い色を選び、患者様の歯と一緒に写真を撮影しました。 それにより、製作を担当する歯科技工士は写真を見ながら歯の色を再現した詰め物を作ることができました。 実際にできあがった詰め物をお口の中に入れると、歯と同じ色で境目が分かりませんでした。 |
このケースのおおよその治療期間 | 2週間程、2回 |
おおよその費用 | 101,410円(仮歯代を含む) |
現在の様子 | 左下の奥歯はアマルガムと虫歯が除去されて歯から金属色がなくなり、白くてきれいな詰め物が隙間なく入ったため問題なく噛むことができています。 現在は、定期検診とメンテナンスでご通院いただき、虫歯や歯周病予防だけでなく、詰め物の美しさも維持されています。 |
治療のリスク | ・装着に際し、天然歯を削る必要があります ・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります ・一部の治療を除き、自費診療(保険適用外治療)です |
クリニックより | この症例はガラスセラミックの詰め物でしたがセラミックにも種類があります。 虫歯の大きさ等により被せ物の場合は選択肢が異なってきます。 |