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20代男性「症状がまだない奥歯の小さな虫歯」保険のプラスチックで歯を削ることを最小限にした症例

2023.09.15

治療前

2627術前

 

虫歯の染色(青色)

2627虫歯

 

虫歯除去後

2627形成

 

治療後

2627治療後

 

年齢と性別 20代・男性
ご相談内容 定期検診時に上の奥歯(左上6番と左上7番)のかみ合わせ部分に直径2mm程度の小さな初期虫歯がみつかりました。痛みやシミなどの症状は全くなくご本人は気づいていらっしゃいませんでした。
カウンセリング・診断結果 目視で針の孔程度の小さな虫歯を発見し、念のためレーザー虫歯検知器で確認したところ治療が必要なレベルでした。(治療前の写真)虫歯の広さは針の孔のように小さくとも、深さがあれば治療は必要です。(虫歯だけが青く染まる検査液に染まった写真)
行ったご提案・治療内容 虫歯は奥歯の噛み合わせ部分であるため、かなりの強度と耐久性が必要な場所です。
虫歯の広さがこの症例より広ければプラスチックでは材質的にその面において不足ですので金属やセラミックなど耐久性がある材質が求められますが、今回は虫歯の深さはあっても幅が狭い範囲だったため保険のプラスチックをお勧めしました。噛むための強い力を大半残った歯質で受け止めるため、詰め物に加わる力はそう大きくないと判断したためです。
さらにプラスチックは歯を整形する必要がなく、虫歯だけを削り取れば済むため歯を削る量が最小限に抑えることができ、また治療費のご負担も少なくなります。歯を削る量と費用が最小限で済み、耐久性に大きな問題がないのであればとプラスチックをご希望されました。
また定期的な歯科検診をお受けになられているため、不測の事態が起これば強度と耐久性のある材料にすぐにでも置き換えられることもこの選択の理由の一つです。初日に直径1mm程度のごく小さい切削器具で削り、途中虫歯を取りの課さないように何度も虫歯だけ青く染まる虫歯検知液で確認しながら虫歯を削ることを繰り返し、虫歯を完全に取り除きました。(虫歯除去後の写真)その後プラスチックを虫歯を削り取った穴に充填して噛み合わせを調整して治療は1日で終わりました。(治療後の写真)
治療期間
治療回数 1回
費用目安 保険の一部負担金
術後の経過・現在の様子 症状もなく虫歯に気づいていらっしゃらない状態での治療でしたので、治療後も咀嚼等の異常はなく痛みやシミ等の症状もありませんでした。虫歯の広さが2mm程度と狭い範囲であったため見て目にもわからない程度で終われています。
治療後も定期的歯科検診とメンテナンスにお通いになられて歯の健康を維持されていらっしゃいます。
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
クリニックより 虫歯の取り残しは詰め物の内部で虫歯が広がり、さらに肉眼で虫歯の存在を確認することができないため、絶対に避けなければなりません。そのため当院では治療時間はかかりますが、見た目だけでなく削っては虫歯検知液を患部につけては洗い、染まった部分だけを再度削ることを何度も繰り返しています。