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50代男性「虫歯になりやすいため口の中に金属の詰め物や被せものが多く、見栄えの悪い銀歯を白い歯に入れ替えたい」銀歯をセラミックとジルコニアに入れ替えた症例

2023.08.09

治療前

1617治療前

 

治療後

1617治療後

治療6年後

1617現在

年齢と性別 50代・男性
ご相談内容 虫歯になりやすいため口の中に金属の詰め物や被せものが多く、順次白い歯に替えていきたいとお見えになられました。
カウンセリング・診断結果 右上奥の歯(右上7番)は神経がない歯でしたが手前の歯(右上6番)には神経が残っていました。銀歯と歯の境目に不適合が見られましたが、肉眼的とレントゲン上では大きな問題は見られませんでした。
ただ奥の神経のない歯の内部の補強に金属が使われている古い治療でした。金属は歯より硬く強い力がかかった場合に強い土台ではなく弱い歯に力がかかり歯が割れるリスクがあります。
さらに奥歯は硬いものでも何でも噛んで砕くことが本来の仕事ですから、銀歯は材質的に硬すぎるため内部に強い力が加わり、これも歯を割れやすくなる原因になりますので、被せものも歯に近い硬さのものが適しています。
行ったご提案・治療内容 被せものをやり替えるこのタイミングで土台も歯の硬さと協調できる材質への変更が理想です。いくら白くきれいな被せもの(セラミック等)が入っても、歯自体が割れては元も子もないため、この際に土台を適度のしなりがあり歯に優しいグラスファイバー製に交換することをご提案しました。

強度と耐久性、さらに歯が割れにくい方法をご希望になられたため、土台はグラスファイバー製にし、奥の歯には美しさはほどほどですが強度的に強いジルコニア(アプリコットクラウン)、手前の歯はすでに歯を削って銀歯が入っていることから審美的なガラスセラミック(e-max)をお勧めしました。

奥の歯(右上7番)の銀歯を取り除いた後、歯の内部はレントゲンから問題がなかったためグラスファイバー製土台をお入れしました。当日に最終的な被せもの形態に合わせて整形し、仮の歯をお入れしました。次のご予約まで経過観察して噛み合わせ等の問題がなかったため、手前の歯(右上6番)に麻酔をして銀歯を外し、一部の虫歯の処置をした後に仮歯をお入れして2回目の治療を終了しました。次回までまた経過観察を行いましたが問題がありませんでしたので次のご予約で2本同時に歯型をお取りしました。さらにその次のご予約で正式な歯を接着して治療自体が終了しました。

治療期間
治療回数 4回
費用目安 252,810円(グラスファイバー製土台と仮歯を含めて)
術後の経過・現在の様子 気になっておられた銀歯が2本減っただけでなく、銀歯の下に隠れていた小さな虫歯も解消したことが歯のためにも有意義であったと考えています。食事等の日常生活の問題はみられす正常に機能しています。治療後は定期的歯科検診とメンテナンスにお通いになられて快適を維持されています。
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
クリニックより 治療後6年が経過していますが、日常の食生活は無論、噛み合わせや色調の変化は見られません。(治療6年後の写真)

ジルコニアなど詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。