40代女性「銀歯周囲に変色があり銀歯を白い詰め物に入れ替えたい」銀歯をセラミックに入れ替えた症例

2023.08.11

治療前

治療前

 

治療後

治療後

 

治療後4年

現在

年齢と性別 40代・女性
ご相談内容 以前から入っていた銀歯を少しずつ白い歯に変えたいとのご希望がありました。
カウンセリング・診断結果 銀歯を白い詰め物に入れ替えたいご希望があったため拝見すると、右下奥歯(右下6番)の銀歯の周囲歯質に変色があり銀歯内部の虫歯の存在が疑われました。表面に虫歯はなくとも内部にある場合は歯質の透明感から普通と違った色になることが多いためです。
行ったご提案・治療内容 白い歯には3種類の選択があることをお話ししました。第一は保険のプラスチックです。通常は前歯と奥歯の小さな虫歯に用いられますが、費用が安く治療が1回で終わる利点がある反面、材質的に弱く耐久性がお取り将来的には再治療が必要になるケースをよく目にします。第二はジルコニアです。材質的に強く耐久性があり、ある程度の白さがある利点がありますが、透明感のある天然の歯と違って全く透明感がなく色も歯とは異なる白さであり自己負担が発生します。第三はガラスセラミック(e-max)です。ガラスの名前があるように歯と同じ程度の透明感があり、時には治療した痕跡がわからないという感想を頂くほど自然で美しく、治療精度がいいためこの選択肢の中では虫歯等の再発を最も防いでくれる利点がある反面、費用がかかります。これらの特徴をご説明したところ、美しさを重視したいとのご希望によりガラスセラミックを選択されました。治療初日に麻酔により無痛化した状態で銀歯を外すと、懸念していた通り銀歯の下に虫歯がありました。虫歯を取り除いた後、歯を削る量を少なくするため歯に空いた穴の深い部分にプラスチックを詰めて形を整え、仮歯をお入れして次回まで経過を見ました。次のご予約まで以上が見られなかったため歯型をお取りし、さらに次のご予約時にセラミックを歯に接着して治療は終了しました。
治療期間 1ヵ月弱
3回
費用目安 101,410円(仮歯を含む)
術後の経過・現在の様子 e-maxはセラミックはガラスセラミックに属し、光の透過性がよく周囲のご自分の歯の色調をうまく取り込める特徴があるため綺麗でかつ自然です。治療後は奇麗な歯が蘇ったとお喜びいただけました。美しさだけでなくいしっかり噛めて日々の食事を支えていくれています。(治療後の写真)
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
クリニックより 治療後4年が経過していますが、セラミックの持つ審美性と耐久性により美しさと自然観は損なわれていません。この歯の1本手前は他院の治療のため材質は不明ですが、白いことと色調がマッチすることは別であることを教えてくれます。(治療後4年の写真)

e-maxなど詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。