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40代男性「口全体に歯周病があり噛むと痛みがあって毎回の食事がつらい。しっかり噛めるようになりたい」歯周病治療とインプラントと入れ歯を併用し食生活を改善した症例

2023.09.05

治療前

 

治療前レントゲン

治療後上顎(入れ歯未装着時・装着時)

治療後上顎治療後上顎義歯

 

治療後正面(入れ歯装着時)と下顎

 

治療後正面治療後下顎

治療後レントゲン

治療後レントゲン

 

 

年齢と性別 40代・男性
ご相談内容 口全体に歯周病があり噛むと痛みがあり毎回の食事つらい。今までその場しのぎの対応をしていたが、今回は徹底的に治療してしっかり噛んで食事ができるようにしたい。とご希望されました。(治療前写真)
カウンセリング・診断結果 拝見すると全ての歯に歯周病があり骨の痩せが顕著でした。
歯周病により骨が溶けて歯を支える能力が一定レベルを下回ったことと、歯周病による歯茎と歯を支える組織の炎症により噛むと痛みが出てしまっています。
行ったご提案・治療内容 まずは今までの歯磨きを含めたお口の管理を見直されることと、一線を越えてしまって助けることができない歯6本(左下5・6・8番、右下1・3・7番)を抜歯し、延命が期待できる歯の歯周病治療を並行して行い、その後に最終的な治療ゴールをご相談していくご提案をいたしました。

すでに失っていた歯と今回失う歯の総数が多いため、基本的には入れ歯、ご希望があれば可能な範囲内でインプラントによる食生活の回復を目指すこともご相談の中から決まりました。数か月間で助けられない歯の抜歯と延命できそうな歯の基本的歯周病治療と根管治療が終わりました。
費用面から上顎は入れ歯、下顎は異物感を気にされてインプラントにより噛める生活を取り戻すことをご希望になられました。上の前歯だけしか残っていない状態では早晩総入れ歯になることが多いことをお話ししましたが、前歯は一時的であっても外見上残したいとのご希望でした。(写真参照)
上の前歯は長持ちしないことが予想されましたので保険の入れ歯をお勧めしました。正面から見た写真では前歯に引っ掛けた針金が見た目上美しくはありませんが、前歯がなくなるまでの繋ぎ期間の使用ということでご理解いただけました。

治療期間 約9か月
治療回数
費用目安 2,880,900円(インプラント5本+人工の歯8本+上顎入れ歯)
術後の経過・現在の様子 治療後は歯周病もコントロールできており、問題なく噛むことができて食事の不安もなくなっておられました。その後も上の前歯の不安はあるものの、7年間順調に推移していました。
治療のリスクについて ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります。
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があり、高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります。
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
クリニックより 将来起こりうる問題を事前に摘み取ることも大切ですが、その時その立場でのお考えも大切にしていきたいと考えています。この症例では治療計画を立てる時に上の前歯がそう長く持たないことはご説明いたしましたが、ご本人の最後まで前歯を残したいお気持ちを尊重した結果になりました。残念ながらこの後7年後に上の前歯を失うことになるのですが、そこまでの経過をご本人は満足されておられます。
またこうした歯の喪失の原因の一つが噛みしめ・食いしばり等の癖であったことがこの後判明します。この時点では歯周病などにより噛むと痛みがあるためそうした癖が陰に隠れていたことが後になってわかりました。7年後の治療はこちらをご覧ください。
「50代男性「上の前歯がぐらつき今にも抜けそうで不安」前歯を抜歯し、インプラントで支える入れ歯を入れた症例」

セラミック(カタナ)など詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。
インプラントの詳細は下記をご覧ください。
インプラントとは
インプラントの種類
インプラント治療を受けられない人
骨が少なくてもインプラントを受ける方法はあるのか
インプラントと天然歯の違い
骨が痩せてしまった場合の将来的なリスク