40代女性「詰め物がとれた」セラミックを詰めて自然な見た目を取り戻した症例

2024.06.17

治療前

14年前に下顎の詰め物が取れたとお見えになられた時の上顎の画像です。

拝見すると左下奥歯2本(左下6・7番)、右下奥歯3本(右下5・6・7番)詰め物が取れていました。

治療後

治療後の上顎の画像ですが、上顎は歯石除去など歯周病治療を行い左上4番の銀歯がセラミックに変っただけでこの時点では他の詰め物等は変わっておりません。

詰め物が取れた5本にはセラミックの詰め物をお入れしました。

その他

前回治療で下顎がセラミックによって白くきれいになったことから、上顎も治療をご希望になり詰め物がセラミックに入れ替わっています。

セラミックの詰め物をお入れして14年後の下顎の状態です。アマルガム(水銀化合物)の詰め替えなど小さな変化はありますが、ほとんど14年前の状態と変わっていません。

年代と性別 40代・女性
はじめのご相談内容 下顎左右奥歯の詰め物がとれたとお見えになられました。
診断結果 拝見すると左下奥歯2本(左下6・7番)、右下奥歯3本(右下5・6・7番)詰め物が取れていました。
レントゲンでも取れたこと以外に異常は認められずとれた場所にはほとんど虫歯は見られませんがこのままでは虫歯になるか残った歯が欠けたり割れる可能性が高いと判断しました。
新たな詰め物を作製し入れなおす必要があります。
行った治療内容 詰め物の選択肢には、プラスチック、銀歯、金合金、セラミックがあることをご説明しました。今ならそれにジルコニアの選択肢が加わりますが、14年前の当時にはまだこの世に出ていませんでした。それぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたしました。
白くきれいで耐久性があるものをご希望されたため、耐久性がないプラスチックは除外されセラミックが選択として残りました。
治療計画を立てご説明したとご希望されたため、治療に着手しました。
最初にセラミックに合わせた形に歯を整え、仮の歯をお入れしました。
次回まで日常生活での経過を観察しましたが問題がありませんでしたので、歯型をお取りし、その次のご予約時にセラミック(インプレス)を歯に接着して治療が終了しました。
左右同時に治療を行うとご本人のかみ合わせ感覚がわかりづらくなるため、左右2回の治療に分けました。
また銀歯が入っていた左上4番の銀歯周囲に虫歯があったため4番もセラミックに同時に入れ替えることになりました。(治療後の写真)
このケースのおおよその治療期間 約2か月弱、4回
おおよその費用 618,240円(仮歯を含む6本)
現在の様子 治療後は食べ物も詰まらなくなって快適に食事ができ、そして白くきれいな歯になりました。
治療後14年が経過していますがその期間の中でその他の歯の治療や歯が欠けたなどで再治療を余儀なくされた歯もありますが、概ね良好に推移しています。
定期健診とメンテナンスで今後も見守って参りたいと考えています。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 歯の表面は虫歯になりにくく細菌が内部に入り込むのを防いでいるエナメル質という組織で歯の内部を守っています。
詰め物がとれたり歯が欠けた場合はそのエナメル質がなくなっているため、虫歯に非常になりやすい状態です。
詰め物という形で人工的なエナメル質を作ってあげる必要があります。詰め物が取れた状態は食べものが詰まるだけでないのでご注意ください。