40代女性「右上奥歯に虫歯ができた」虫歯治療と共に有害な水銀化合物(アマルガム)を除去しセラミックを詰めた症例

2025.02.03

治療前

右上奥歯が欠けたみたいで舌触りが悪いとお見えになられました。拝見すると右上7番の後方の歯質に小さな穴が開いていました。

レントゲンで右上7番に虫歯が確認でき、手前の右上6番の詰め物の周囲に黒く写る初期の虫歯があることもわかりました。まだ虫歯は初期段階であるため、虫歯除去後は詰め物を入れ替える形で進行を止めることができると考えました。

治療後

右上6・7番を麻酔で痛みをなくした状態で虫歯を取り除き、セラミック(e-Max)を歯に接着して治療が終了しました。

その他

治療から5年が経過した状態ですが、セラミックは劣化せずきれいな状態が維持できています。

年代と性別 40代・女性
はじめのご相談内容 右上奥歯が欠けたみたいで舌触りが悪いとお見えになられました。
診断結果 拝見すると右上7番の後方の歯質に小さな穴が開いており、レントゲンで虫歯が確認できます。
まだ虫歯は初期段階であるため虫歯除去後は詰め物で対応できると判断しました。
また手前の右上6番の詰め物の周囲に黒く写る初期の虫歯があることもわかりました。
これも初期であるため虫歯除去後は詰め物を入れ替える形で進行を止めることができると考えました。(治療前画像とレントゲン)
行った治療内容 ヨーロッパの一部の国では水銀化合物(アマルガム)は人体への悪影響があるとされ歯科使用が禁止されています。
虫歯の現状をご理解いただけましたので、虫歯を取り除いた後に詰める選択肢として保険のプラスチック、銀歯、金合金、セラミックのご紹介と共にそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたしました。
以前に他の歯の治療でセラミックをお入れした経験をお持ちの方でしたので、今回も前回同様セラミックをご希望されました。
治療初日に右上6・7番を麻酔で痛みをなくした状態で虫歯を取り除き、仮の歯をお入れしました。
次回のご予約で歯型をお取りしました。さらに次のご予約でセラミック(e-Max)を歯に接着して治療が終了しました。(治療後画像)
このケースのおおよその治療期間 3回
おおよその費用 202,820円(仮歯を含む2本)
現在の様子 治療により虫歯による穴が詰め物で塞がったため舌触りは改善し、有害なアマルガムが口の中からなくなり白くきれいな歯によみがえりました。
治療から5年が経過していますが、治療後も食生活や日常の問題はみられません。(治療5年後画像)
現在は定期検診とメンテナンスで維持されておられます。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 歯科治療ではプラスチック、金属、セラミックなどいろいろな材料が使われています。
本来の歯質の代用として使われるものですから、できるだけ元の歯質に近いものが最適です。
見た目だけでなく、硬さ(すり減り度合)や歯との適合(適合が悪いと隙間から虫歯になりやすい)、耐久性などの要件を可能な限り満たすことが大切です。
また食いしばりや歯ぎしりなどにより一般より強い力が慢性的に加わる、また歯並びなど、その方の特徴も加味して材料を選ぶことが求められます。症例に合わせたご提案をさせていただいております。