50代男性「右下奥歯が痛い。口の中の金属をなくし白い歯にしたい」根の治療とインプラント後にセラミックとジルコニアで治療した症例

2026.05.04

治療前

お口の中の金属を一掃して白い歯に戻したいとお見えになられた時の上顎の状態です。左右に銀歯ブリッジが入っています。

来院動機である右下奥歯で噛むと時々痛む症状は、右下7番に問題がありそうです。

来院時のレントゲンからは、右下7番の2本ある根のうち1本を抜歯してあり噛む力に耐えられていない可能性があり、また神経がなくもろいため将来的な不安があります。

治療中

右上7番の根の治療が不完全であったため、根の治療(根管治療)をやり直しました。ご希望の銀歯を外して白い歯に入れ替えた後トラブルがでることを恐れたためです。

右下7番を抜歯し骨造り治療後にインプラントの可否、治療方針を決定するためにCT上でシミュレーションを行いました。

右下7番のインプラント治療と右下5番の根の治療(根管治療)が終わった時のレントゲン写真です。

治療後

治療後の上顎です。ご希望に沿って銀歯がジルコニアに入れ替わっています。ジルコニアは天然の歯とは色調が若干異なりますが、金属色がなくなり清潔感のある状態に戻りました。

同じく下顎もインプラントとセラミックやジルコニアによりきれいな口元になりました。右下6番だけ歯を削る量を少なくするためジルコニアを選択しましたため、前後のセラミックと若干の色調の違いがありますが、ご本人からは許容範囲内だと伺っています。

治療後のレントゲンからも異常は認めらず、美しさだけでなくしっかり噛むことなどの機能を果たせています。

年代と性別 50代・男性
はじめのご相談内容 「時々右下奥歯が痛む。この際口全体の金属を外し白い歯に入れ替えたい」とお見えになられました。
診断結果 拝見すると右下7番(右下第二大臼歯)に2本ある根の内手前1本を抜いて1本手前の右下6番とブリッジが入っていました。
レントゲンからは右下7番には病巣等の感染は見られず、2本の根の内1本がない片足の状態であることから負担過重が起こっているか、被せ物が外れかかっている可能性をご説明しました。
また右上7番、右下5番の根の状態に将来的な不安があることもご説明しました。
行った治療内容 右下7番の痛みに関して2通りのご提案をしました。
一つ目は現在の銀歯ブリッジを外して根の治療後に仮の歯ブリッジを入れてみて症状がなくなれば同様のブリッジを入れる方法。
二つ目は片足で噛む力を将来に渡って負担し続けることができる可能性が保証できないため、思い切って残った片足の根を抜歯し、そこにインプラントを入れる方法。
どちらにも一長一短ありますが、仮に将来負担過重であり神経がなくもろい片足の根が割れると一気に骨を失いその時点でインプラントが入れられなくリスクがあります。現状と将来のリスクをどうとるかの問題です。

ご相談の上抜歯をしてインプラントを入れ手前の右下6番の負担を軽減すること、将来的な不安がある右上7番と右下5番の根の中の治療(根管治療)を行い、お口全体の銀歯を外しセラミックとジルコニアに入れ替えることで口の中から金属色を一掃する治療計画を立てご提案しご了承いただけました。

根の治療(根管治療)を行いながら右下7番を抜歯しインプラントに有利に働く骨造り治療を行いました。
その後順次銀歯を外し仮の歯に置き換えていきました。
お口全体の噛み合わせのバランスを仮の歯で修正し、お互いに納得ができる噛み合わせを作り上げていきました。

出来上がったいい噛み合わせを崩さないように順次歯型をとり最終的なセラミックとジルコニアに置き換えていき全ての治療が終了しました。
具体的には右下7番にインプラント、右上4・5・6・7番、左上5・6・7番、右下6番にジルコニア、左下6番、右下5・7番にセラミック(カタナ)をお入れしました。
(治療後の画像)
このケースのおおよその治療期間 約34か月
おおよその費用 1,703,280円(インプラント1本、骨造り1本、仮歯11本を含む)
現在の様子 噛むと痛い症状もなくなりご希望の金属がない白い歯に戻りました。
治療後も食生活や日常の問題はみられません。
今後は定期検診とメンテナンスで維持していく予定になっております。
治療のリスク ・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があり、高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックやジルコニアが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 抜歯後の骨の回復や根の治療の経過観察により通常よりかなり治療期間がかかりました。