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30代男性「奥歯に冷たいものがしみる」原因の斜めに生えている親知らずの抜歯と手前の歯の虫歯治療を行った症例

治療前

治療前治療前レントゲン

 

抜歯後

抜歯後

 

治療後

治療後治療後レントゲン

 

治療8年後

8年後8年後レントゲン

年齢と性別 30代・男性
ご相談内容 右下奥歯が冷たいものがしみるとお見えになられました。(治療前写真)
カウンセリング・診断結果 親知らずが手前の歯に食い込むように横になって生えており、容易に食べ物が詰まる状態です。レントゲンを撮ると手前の歯の食い込んだ部分に黒く写っている虫歯が見えます。(治療前レントゲン写真)
親知らずの生え方が虫歯の原因である以上、手前の歯だけ治療しても再発は免れません。 またしみる症状が出ている以上、手前の歯の虫歯が神経近くまでかなり進行していることが予想されます。
行ったご提案・治療内容 虫歯の原因となった親知らずは抜歯し、その後虫歯の治療をお勧めしました。問題は手前の歯の神経を助けることができるかどうかです。神経を取ると歯はもろく弱くなり寿命が短くなるため、しみる症状が出ているため間に合うかどうかはわかりませんが一度神経を残す治療をしてみて間に合えばよし、間に合わなければその時点で神経を取ることをご提案しました。硬いものでも噛み砕き咀嚼の大半を負担している奥歯の寿命は将来の食生活に多大な影響を持っているため、ダメで元々だから試しに残してみたいとのご希望がありました。

親知らずを抜歯し虫歯が直接見える状態になって神経を残す治療を行い仮のプラスチックで虫歯部分に詰めて経過を見ました。プラスチックは強度と耐久性が劣るため、神経が助かれば詰め物をやり替える予定でした。しばらく経過を見ていましたが異常がなかったため詰め物に入れ替えました。

しかし5年後に噛むと痛い症状がでてきました。残念ながら虫歯からの細菌が神経まで当時入り込んでいたようです。全体の中では少ないとはいえ、除菌治療には治療が間に合わないリスクが存在します。そのため神経を取り歯の内部の感染除去(根管治療)を行い、グラスファイバー製土台で歯を補強した後仮の歯を入れて経過を見ました。
被せものには保険の銀歯の他に金合金やジルコニア、セラミックなどがありますが、金属色を口の中に出したくないことと治療したことがわからないようなきれいな歯をお望みでしたのでセラミックを選択されました。
経過観察中に問題がなかったので最終的なセラミック製被せもの(カタナ)を歯に接着して治療は終了しました。(治療後の写真)

治療期間 最初の治療は約2か月間、最後の治療は約3か月間
治療回数
費用目安 160,600円(グラスファイバー製土台と仮歯を含めて)+抜歯等の保険の一部負担金
術後の経過・現在の様子 抜歯後は発熱や痛み・出血等の問題はなく、 傷を避けての食生活ではありますが翌日以降も通常の生活をお送りになっておられました。虫歯当初のシミは最初の治療でなくなりました。
最初の治療から5年後の噛むと痛い症状は根管治療によりなくなりました。根管治療から4年が経過していますが現在は症状もなくよく噛めて日々の食生活を担っています。
治療のリスクについて ・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
クリニックより 他の症例では神経を残す治療が間に合う結果が多いのですが、この症例では残念ながら5年の期間を経て神経の症状がでてきました。虫歯の中の細菌は目で見えないことと、神経の感染の有無を検査する方法がないため、どうしてもリスクはゼロにはならないことを悔しく思います。
こうしたリスクを冒さない唯一の方法は、症状がない小さな虫歯の内に治療をお受けになられることです。しかし症状がなければ受診につながらないため、定期的な歯科検診で初期に病気を発見することが重要だと当院では考えています。

 

詳細は下記をご覧ください。
親知らずの抜歯