50代男性「奥歯の銀歯との境目に虫歯ができた」銀歯をセラミックの詰め物で入れ替えた症例

2023.10.16

治療前

治療前

治療前

治療後

治療後

年齢と性別 50代・男性
ご相談内容 定期健診の際に左下奥歯(左下6番)の銀歯と歯の境目に虫歯がみつかりました。
まだ初期の虫歯のため痛みやしみなどの症状はなく、ご本人は虫歯に気づいていらっしゃいませんでした。
カウンセリング・診断結果 目視だけでなく、レントゲンでも虫歯が確認できました。レントゲンからは浅いことが予想されます。
レントゲンで白く写っている銀歯の横に黒く写っている部分が虫歯です。(文末参照)
行ったご提案・治療内容 3通りの治療選択肢をご提示しました。
第一は最も簡便で銀歯を外さず目視できる範囲の虫歯を削り保険のプラスチックを詰める方法です。治療は1回で終わりご負担も最も小さいですが、そもそも銀歯が歯とピッタリ合っていないため発生した虫歯のため、銀歯を残したままだと銀歯内部で広がっている可能性のある虫歯を取り残す危険性があります。最もお勧めしたくない方法です。
第二は銀歯を外し虫歯を完全に取り除き、再度保険の銀歯を入れる方法です。虫歯の取り残しがないことが利点ですが、精度の劣る銀歯による虫歯の再発生の懸念と歯より硬すぎてその歯や噛み合う歯への負担、他の歯との硬さの調和がとれないなどの問題は残ります。
第三は銀歯を外して虫歯を取り除き精度のよい詰め物に置き換える方法です。費用面以外の欠点は考えられません。ご本人は虫歯のリスクと銀歯の見た目の悪さから第三の方法でかつ白い詰め物をご希望されました。
麻酔して古い銀歯を取り除き、虫歯を削り取り、歯の形を詰め物の種類に合った形に整えました。その後歯型を取り仮の歯をお入れしました。ここまでで初日の治療が終わりました。
次回のご予約で出来上がってきたガラスセラミック(e-max)を噛み合わせを調整後接着して治療がすべて終わりました。
治療期間 2週間程
治療回数 2回
費用目安 仮歯を含めて101,410円
術後の経過・現在の様子 咀嚼や症状の問題はなく、自然な色調も回復されご納得いただけています。
治療のリスクについて
  • まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
  • 治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
  • 治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
  • 一部の治療を除き、自費診療(保険適用外)です
クリニックより 歯は基本的には咀嚼が主な存在意義ですのでそれを維持していくことが最も重要です。
セラミックは耐久性に優れているだけでなく、5年が経過した今でも審美面でも美しさを保っています。

e-max(オールセラミック)など詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。