60代女性「歯の一部がかけて舌触りが悪く気になる」詰め物をセラミックに入れ替えた症例

2023.08.15

治療前

治療前

 

治療中(仮歯)

仮歯

 

治療後

治療後

 

年齢と性別 60代・女性
ご相談内容 左上の奥から2番目の歯(左上6番)の内側一部がかけて舌触りが悪く気になるとお見えになられました。
カウンセリング・診断結果 一番奥の金属詰め物との境界部、白い詰め物が入っている内側の歯質がたまたま硬いものが当たったなど何らかの拍子で小さく欠けています。 痛みやシミなどの症状がないため、歯の表層の一部がかけているものと判断しました。 舌触りが悪いだけでなく、このまま放置すると虫歯になることが予想されます。
行ったご提案・治療内容 選択肢を2つご説明しました。第一はせっかく白い詰め物が入っているので欠けた部分だけ保険のプラスチックを詰める方法です。白い詰め物を生かすことができ、1回の治療で終われる上に費用も最小限で済むメリットがある反面、プラスチックは強度が弱く耐久性に劣ることと、欠けた場所から取れやすいことが予想されます。 第二は今入っている詰め物を取り除き、欠けた部分を包み込む形の詰め物を新たに作成する方法です。せっかく入っている詰め物を壊し費用も掛かるデメリットがありますが、必要な強度と耐久性は得られます。
奥歯でしっかりと安心して噛むことをご希望されたため、第二の方法を選択されました。
来院回数を少なくされたいご希望により、詰め物を外し、歯型を取り、仮の歯をお入れすることを1日で行いました。 次回のご来院時に噛み合わせを調整後歯にガラスセラミック(e-max)を接着して治療が終了しました。
治療期間
治療回数 2回
費用目安 114,090円(仮歯を含む)
術後の経過・現在の様子 気になっていた舌触りが改善し、噛むことの不安がなくなり気にせず食事ができるとお喜びいただけました。
治療のリスクについて ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 今回のケースはごく小さな欠けでしたが、欠けるような強い力が再度かかればさらに割れたり痛む可能性があり、虫歯のリスクもあります。 物事の大小ではなく、不具合は小さな芽のうちに摘まれることが歯を長く使うためには大切なことだと考えています。

セラミック(e-max)など詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。