60代女性「笑ったり喋ると銀歯が目立つ銀歯を白い歯に替えたい」根の治療後にセラミック入れ替えた症例

2023.11.13

治療前

治療前治療前レントゲン

 

治療中(銀歯除去時・根の治療後)

治療中レントゲン

 

治療後

治療後治療後レントゲン

 

 

 

年齢と性別 60代・女性
ご相談内容 笑ったり喋ると、左下糸切り歯の1本奥の小臼歯(左下4番)の銀歯が目立つので白い歯に入れ替えたいとご希望がありました。
カウンセリング・診断結果 外見上の問題だけでなく、神経がない歯のため歯質がもろくなり強度が落ちている状態で噛み合わせ部分に銀歯の詰め物が入っていました。 ご自分の弱っている歯質が表面に露出している状態であるため、何かの拍子で歯が欠けたり割れたりするリスクをはらんでいます。
行ったご提案・治療内容 このまま維持できる可能性もありますが、将来のリスクをどう考えるかの問題です。リスクを考慮すると噛む力を直接歯質に加えない形の人工の歯にする方が安心ではあります。 人工歯を入れ替える機会にこの問題をご相談しました。 またできるだけ歯の治療は繰り返さない方が歯にとっていいと考えていますので、その際に根の内部の治療も再度行うことをご提案しました。

できるだけご自分の歯で噛み続けたいとのご希望により、根の内部の治療(根管治療)と破損しやすい歯質を人工歯で覆い直接歯質に力がかかることを避ける当方のご提案を受け入れていただけました。
根の内部の治療に約1か月を要し、その後補強のためのグラフを歯の内部に入れました。その後被せものの形に歯の形を整えて仮の歯をお入れしました。 仮の歯で日常生活上の問題がないことを確認後、歯型を取り、最終的な被せものセラミック(カタナ)を歯に接着して治療は終了しました。(治療後の写真)

治療期間 約3か月
治療回数
費用目安 160,600円(仮歯とグラスファイバー製土台を含めて)
術後の経過・現在の様子 食生活だけでなく異物感などもなく、気になっておられた金属がなくなり白くきれいな歯になりお喜びいただけました。
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 根の中は微細な上に非常に複雑なため治療器具が入り込めない場所も存在します。そのため歯科治療での再発率が最も高い分野です。
当院では長めの治療期間を設定していますが長期経過を追う必要があります。
今後も定期健診とメンテナンスでご一緒に維持してまいりたいと考えています。

詳細は下記をご覧ください。
セラミック(カタナ)など詰め物・被せ物の種類や特徴
根の治療(根管治療)の詳細