30代女性「歯並びが悪くよく食べものがつまる」虫歯になった歯にプラスチックを詰めた症例

2023.12.18

治療前

 

治療前治療前正面
定期健診の際に左上糸切り歯(左上3番)の後ろ側に、写真で黒く写っている虫歯が見つかりました。
症状はなく、前方からや唇側からは見えない場所であるため、ご本人は気づいていらっしゃいませんでした。

治療中(虫歯除去途中)

 

治療中
虫歯を除去した状態ですが、治療前の写真からこの大きさが予想できなかったと思います。
見た目より内部で広く深く虫歯は進行するからです。
初期のうちに発見できたため、神経にまで到達する前に治療ができました。
しみる、痛むなどの症状が出た時はもっと大きくなっていたでしょう。
神経も助けられなかったかもしれないのです。

治療後

治療後
虫歯だけ染色できる薬液を使って取り残しがないように丁寧に治療しました。
虫歯除去で開いた穴に保険のプラスチックを詰めて治療が1回で終わりました。

 

年齢と性別 30代・女性
ご相談内容 定期検診時に左上糸切り歯と奥の小臼歯の間に食事中によく食べ物がつまることを偶然お話の中から伺いました。
カウンセリング・診断結果 拝見すると左上糸切り歯(左上3番)の奥側に黒く見える虫歯がありました。(治療前写真)しかし正面からは見えない場所であり、痛みやシミなどの症状がなく単に食べ物がつまるだけと思っておられました。
虫歯が進行して症状が出てしまうと、最悪の場合には神経を取って差し歯を余儀なくされる場合があるため、症状のない軽症で見つける定期的歯科検診は非常に有意義です。
行ったご提案・治療内容 黒く見える虫歯をカメラで撮影してご説明したところ、治療をご希望されました。虫歯の大きさからまだ神経にまで虫歯が到達していないと判断したため、虫歯除去後に保険のプラスチックを詰める治療をお勧めしました。

治療中の写真は麻酔後に虫歯を除去している途中の状態です。実際の虫歯はさらに広がっています。外見からの見た目より大きな穴が開いているのがおわかりでしょうか。虫歯は歯質にしみ込んだ部分まで取り除かないと進行するため、見た目より大きくなります。
また今回は隣の小臼歯(左上4番)にも軽度の虫歯がありました。そこに虫歯ができた理由は、歯と歯の間に食べ物が詰まったため両側の歯に虫歯ができたためです。虫歯を取り除いた穴にプラスチックを詰めて噛み合わせを修正した治療は1日で終わりました。(治療後写真)

治療期間
治療回数 1回
費用目安 保険の一部負担金
術後の経過・現在の様子 治療後も痛みなどの症状はなく、食べ物が詰まらなくなりました。今回の虫歯が見つかったのも定期健診のメリットです。その後も定期健診にお越しいただきこの状態を維持されていらっしゃいます。
治療のリスクについて ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・神経が感染していた場合には将来痛みが発生して神経を取る治療が必要になることが稀にあります
クリニックより 歯並びの問題から詰まりやすい傾向にあるため、食後のフロス(糸ようじなど)使用をお勧めしています。