40代女性「左上の奥歯のどこかわからないがしみる」銀歯をセラミックに入れ替えた症例

2023.10.19

治療前

治療前治療前レントゲン

治療1年後

1年後

治療4年後

4年後

年齢と性別 40代・女性
ご相談内容 左上の奥歯のどこかわからないがしみるとお見えになられました。
カウンセリング・診断結果 拝見すると左上5・6・7番に銀歯が入っており、レントゲンからは歯と銀歯の間に黒く写る隙間があることが読み取れます。かなり昔に治療されたと伺ったので、レントゲンに写らない古いタイプのセメントが入っている、または内部に軽度の虫歯が存在する、このどちらかだと推測しました。しみる症状はこれ以外にも知覚過敏や噛み合わせの問題、食いしばりや歯ぎしりなどや一時的に硬いものを噛んだ場合でも起こります。
以前から何年もお使いの銀歯であり最近歯科治療をお受けになられていないことから、噛み合わせの可能性は低く、食いしばり等の可能性もありましたがご本人の自覚がないためまずは除外しました。歯表面からの冷たい刺激等では症状が確認できないことから、銀歯と歯の不適合による症状の可能性が高く、次いで食いしばり等の外力による可能性があると判断しました。(治療前写真)
行ったご提案・治療内容 しみる症状の原因を特定するため、銀歯を外し内部を確認することをご提案しました。内部に虫歯があれば虫歯の処置を行い、しみる原因が内部になければ他の原因を探るためです。仮に原因が他にあったとしてもレントゲンから歯と銀歯がピッタリ合っていないことは確かですから、将来の虫歯リスクを考えると再治療するメリットはあります。

この治療方針をご理解いただき合意をされたので、一番可能性の高い左上6番(奥から2番目)の銀歯を外しました。銀歯の下には大きくはないとはいえ虫歯がありました。虫歯除去で開いた穴をプラスチックで塞ぎ、仮の歯をお入れして経過を見ました。
症状がなくなったため、虫歯が内部にあったことと銀歯という歯より硬い材質のため他の歯より強く力が加わることが継続した可能性も否定できません。銀歯を外す前の噛み合わせチェックではよく噛めていることはあっても他の歯より異常に高いことはありませんでしたが材質的な硬さから起こることもあるためです。特に食いしばりや噛みしめ、歯ぎしりなどの癖があるとこの傾向が助長されます。この時点でご本人の自覚はありませんが、こうした癖の影での存在を疑うようになりました。

仮の歯に入れ替えて症状がなくなったことから、ご本人は他にも入っている銀歯の不安をおっしゃいました。多数の銀歯を一度に入れ替えることが費用的に現実的でなく今回は1本奥の左上7番を一緒にセラミックに入れ替えたいとご希望されました。
耐久性がないプラスチックと今回問題になった銀歯は避け、人目に付く場所ではありませんが少しずつ白い歯に入れ替えていきたいとのお考えでした。

左上6・7番2本を仮の歯に置き換え、歯型をお取りし、次のご予約でセラミック(e-Max)を歯に接着して治療が終わりました。

治療期間 約3か月(仮歯による経過観察期間を含む)
治療回数
費用目安 214,310円(仮歯を含む2本)
術後の経過・現在の様子 治療後はしみる症状もなくなり、食生活や日常の問題はみられません。
治療1年後、4年後の写真を見ても変化は見られません。
治療のリスクについて ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 歯がしみる原因は虫歯だけではありません。いくつかの候補原因を一つずつ消していって残ったものが本当の原因です。このケースでは虫歯が主原因であったかもしれませんが、食いしばり等の可能性が現在も否定できません。治療中にお伺いするお話の中にそれを疑わせるものが時々入ってきたからです。
この治療の後にも他の歯でご来院され、現在はナイトガード(マウスピース)を就寝前にお入れになられていらっしゃいます。

セラミック(e-max)など詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。