40代男性「奥歯の銀歯の詰め物がとれた」セラミックを詰め直した症例

2024.03.18

治療前

右下奥歯に詰まっていた銀歯がとれてお見えになられました。シミや痛みはなく、食べ物が詰まって不快で噛みづらいと伺いました。

銀歯が取れる前の画像です。銀歯の手前側と歯の境目が若干浮き上がっていることがわかります。しかし当時は虫歯ではなく治療の対象としていませんでした。

治療後

銀歯が取れた跡の歯を整形し歯型を取ってガラスセラミック(e-max)が入り治療から2年が経過した状態です。治療後の食生活や日常生活の問題はみられません。

年代と性別 40代・男性
はじめのご相談内容 右下奥歯に詰まっていた銀歯がとれてお見えになられました。シミや痛みはなく、食べ物が詰まって不快で噛みづらいと伺いました。
診断結果 拝見すると右下第二大臼歯(右下6番)は詰め物がとれた状態でした。(治療前の画像)
以前の画像を見ると銀歯の詰め物が入っていたことがわかりました。(以前の画像)
以前の画像をみると若干銀歯が歯から浮き上がっており、虫歯になりやすい状態ですが当時は虫歯を確認できませんでした。
今回詰め物が外れた状態を見ても虫歯はなく、銀歯の不適合と穴の形の不正による詰め物の脱落と判断しました。
このまま放置することは虫歯の発生と歯の移動によるかみ合わせの狂いを招く可能性が高く、何らかの詰め物を入れてそれらを防止するとともに咀嚼を維持することが必要だとご説明しました。
行った治療内容 詰め物の再製作では治療の方法の選択と材質の選択があり、それぞれの選択肢のご説明をしました。
同じ治療では将来また同じ結果になるとのお考えにより、歯と詰め物がピッタリ合う精度の高い治療法を、また白い詰め物にして見た目をよくできる材質をご希望されました。
ご希望に沿ってガラスセラミック(e-max)インレー(詰め物)をご紹介したところご希望されました。
初日に詰め物がとれた部分の歯を整形し、歯型を取り、仮歯をお入れしました。
次回のご予約でガラスセラミック(e-max)インレー(詰め物)を歯に接着、噛み合わせの調整をして治療が終了しました。
このケースのおおよその治療期間 2回
おおよその費用 102,360円(仮歯を含む)
現在の様子 治療後は食べ物が詰まらなくなり、安心して噛める、自分の歯のようにきれいでつるつるして気持ちがいいとお喜びいただけました。
治療後2年が経過していますが、咀嚼などの日常生活の問題もなく、きれいな歯を維持できています。(治療2年後の画像)
今後は定期歯科検診とメンテナンスで維持していきましょうとお話ししました。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 詰め物がとれて来院される方がいらっしゃいますが、とれる原因がどこかにあるものです。
症例により異なりますが、多いのは歯と詰め物がピッタリ合っていない(治療精度が劣る)、詰め物に適した歯の整形不良、この2つが多いように感じます。
同じ歯を何度も治療することはその都度歯を傷つける行為であるため、一度の治療を長持ちさせることは非常に大切だと考えています。
そのため、基本はできるだけ治療をしない(日頃のお手入れとメンテナンスでいい状態を維持する)、治療が必要になった場合はできるだけ治療規模を小さくするために早期に受診され(定期歯科検診)、必要十分な適切な治療をお受けになられることをお勧めいたします。