50代女性「前歯の変色が気になる」ウォーキングブリーチで歯を削らずに白い歯を取り戻した症例

2024.04.15

治療前

左下の前歯(左下1番)の変色の改善希望で来院されました。神経がない歯特有の黒ずんだ色調をしており、女性の前歯という目立つ場所であるため、ウォーキングブリーチによる歯の漂白をご提案しました。

歯の神経がなく、根の治療に問題がありませんでしたので白く写っている薬剤(根充剤)の上の管の中に漂白剤を入れる治療を毎週4回行いました。

治療後

ウォーキングブリーチ治療から2年後の状態です。目立った黒ずみはなくなり隣の歯とそう遜色がない色調を2年間維持できています。

ウォーキングブリーチ治療から3年後の状態です。後戻りもなく2年後の状態と変わっていません。

年代と性別 50代・女性
はじめのご相談内容 左下前歯(左下1番)の変色が気になるとご相談を受けました。
診断結果 拝見すると左下1番は神経がない歯特有の黒みがかった変色をしており、他の前歯の色調と明らかに異なり前歯ということもあり非常に目立つ状態でした。
差し歯等の人工の歯を貼り付けたり被せて変色を隠す方法もありますが、比較的歯質が残っているため、歯の内部から漂白するウォーキングブリーチである程度の改善が可能だとご説明しました。
行った治療内容 ご自身の歯を削らずに残せる可能性があるのであればウォーキングブリーチをおやりになってみたいとのご希望がありました。
治療方針への同意をいただけたので治療を開始しました。
歯の裏側から小さな穴を開けて歯の内部に漂白剤を入れ仮の蓋をします。
内部の漂白剤を毎週4回、約1ヶ月間交換することを繰り返しました。
漂白効果によりご本人の納得が得れれるレベルまで白くなったため、歯の内部にグラスファイバー製土台を入れて歯の補強をした後に歯の裏側に開けた穴をプラスチックで塞いで治療が終了しました。(治療2年後の画像)
このケースのおおよその治療期間 約1か月
おおよその費用 52,000円(ブリーチ22,000円+グラスファイバー製土台30,000円)
現在の様子 ご本人は来院当初差し歯による色調の改善をお考えでしたが、歯を削らずにご自身の歯を残せたことと、隣の歯とそう遜色ないレベルに歯が白くなったことをお喜びいただけました。
治療後も食生活や日常の問題はみられません。
今後は定期歯科検診とメンテナンスで後戻りも含めて経過を見て参りたいと考えています。
治療のリスク ・一度白くなっても多少後戻りすることがあります
・神経がない歯であるため強度が劣っており、歯が欠けたり割れるリスクがあります
クリニックより 治療から2年後と3年後の画像を見ても大きな変化は見られず、順調な経過をたどっておられます。
神経がない歯であるため強度が劣っているため硬いものを噛まないようにお話ししています。