50代女性「フロスが引っかかる」銀歯の詰め物をセラミックに入れ替えて改善した症例

2024.09.23

治療前

右上6番と左上5番の間、左上4番と5番の間の銀歯部分がフロスが引っかかるとお見えになられました。特に右上6番の銀歯と歯はピッタリ合っていないことが見た目からもわかります。

治療後

右上6番と左上5番の銀歯を外し、セラミック(e-max)に入れ替えた状態です。見た目がきれいになっただけでなく、フロスの引っ掛かりがなくなり虫歯予防の観点からも改善しました。

年代と性別 50代・女性
はじめのご相談内容 右上と左上奥歯の銀歯部分にフロスを通すと引っかかるとお見えになられました。
診断結果 拝見すると右上6番と左上5番の間にフロスを通すとフロスが引っかかり、フロスがけば立ってきます。フロスが引っかかることから、銀歯と歯の境目に不適合があるか虫歯がある可能性が高いと判断しました。
不適合はその部分にプラークが蓄積し虫歯や歯周病の原因となりますので、歯の寿命の観点から改善しておくことが大切です。(治療前画像)
行った治療内容 不適合な銀歯を外し、歯とピッタリ合った詰め物に入れ替えることをご提案しました。
その際左右同時に治療すると食生活に気を配る範囲が増えて不便になるため、片側ずつの治療をお勧めしました。
新たに入れる詰め物には、現在と同じ銀歯、保険のプラスチック、金合金、ジルコニア、セラミックが選択できることとそれぞれの特徴やメリット・デメリットをご説明いたしました。
患者様は耐久性があり、今までの銀歯が目立って美しくないこと、フロスが引っかからない精度の高い治療をお望みでしたのでご相談の上セラミック(e-max)で治療することに決まりました。
歯周病の問題はありませんでしたので、歯石除去などの基本的な歯周病治療を行いました。その後右上6番の銀歯を外し、セラミックに合わせた歯の形に調整した後、歯型をお取りし仮歯をお入れして当日の治療は終わりました。次回の来院時にセラミック(e-max)を歯に接着して6番の治療は終了しました。
同じように左上5番も治療を行い全ての治療が終了しました。(治療後の写真)
このケースのおおよその治療期間 4回
おおよその費用 204,720円(仮歯を含む2本)
現在の様子 治療後は綺麗になり、食生活や日常に問題なく機能しています。
残った3本の銀歯も将来入れ替えたいとご希望されています。
今後は定期検診とメンテナンスでいい状態を維持していく予定です。
治療のリスク ・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 虫歯がよく発生する場所は、プラークが残りやすい場所です。
歯磨きをされない方を除いて代表的な場所は、歯のかみ合わせ部分の歯の溝、隣の歯と接触している場所、歯と歯茎の境目など歯ブラシが届きにくい場所です。
しかし隣同士の歯と歯の接触している部分は歯ブラシや歯間ブラシでは掃除はできませんので、フロスの使用が必須です。
患者様は毎日フロスを通されて歯と歯茎の健康に気を配っておられる意識の高い方であったため、今回は虫歯が大きく進行する前に治療することができました。
詰め物や被せ物の詳細は下記をご覧ください。
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