80代男性「インプラントの上の被せ物がぐらつき噛むと痛い」ネジ部品を交換して解決した症例

2026.07.13

治療前

硬いものを噛んだ時に音がしてそれ以来左下6番の被せ物が動き、噛むと痛く歯茎を触ると痛みがあるとお見えになられました。

レントゲンからインプラントの上に被せ物が入っていることがわかります。若干骨の吸収も起こっていますが、インプラント自体には大きな問題はなさそうです。

治療中

被せ物のぐらつきや噛むと痛い症状はインプラントと被せ物をとめているネジの破折が原因でした。新しいネジを取り寄せて交換すれば被せ物を含めて元通りに戻せます。

治療後

それまでお使いであった被せ物をそのまま使い、ネジだけ新しいものに取り換えました。ぐらつきや痛みは消失して今まで通りの食生活が戻りました。

年代と性別 80代・男性
はじめのご相談内容 硬いものを噛んだ時に音がしてそれ以来左下6番の被せ物が動き、噛むと痛く歯茎を触ると痛みがあるとお見えになられました。
診断結果 拝見すると左下6番の被せ物がぐらついており、レントゲンからインプラントの上の被せ物であることが判明しました。
経緯からインプラント自体の破折かインプラントに被せ物をネジ止めしているネジの破折が考えられました。
歯茎の症状はそれらの原因から起こっていると判断しました。
行った治療内容 まず原因を特定しなくてはなりません。そのため被せ物を外して原因を探ることをご提案しました。
また当院で処置をしたインプラントでないためメーカーや種類の記録がなく、その医院が閉院しているため詳細を尋ねることもできません。
レントゲンのインプラントの形状から数百はあるといわれるインプラントの種類を調べ、メーカーに問い合わせることを繰り返しました。
とあるメーカーから多分当社のインプラントであろうとのお返事を頂いた段階で被せ物を外しました。
メーカーとインプラントが特定できなければネジの規格が違うため外すことすらできないからです。

被り物を固定しているネジを緩めたところ被り物は簡単に外れてきましたが、ネジが途中で折れておりネジの先がインプラント内に残った状態でした。
どうやらインプラント自体の問題ではないことがわかりましたが、残ったネジを取り除かない限り新たなネジに交換することができません。

特殊な器具を使って慎重に折れ込んだネジを時間をかけて逆回しして何とか取り除くことができました。
被せ物の上から新たに購入したネジで締め直して治療が終了しました。(治療後の画像)
このケースのおおよその治療期間 2回
おおよその費用 33,000円(新しいネジ1本を含む)
現在の様子 被せ物のぐらつきや噛むと痛い症状、歯茎の症状もすっかりなくなり治療後も食生活や日常の問題はみられません。
現在は定期検診とメンテナンスで経過を拝見しております。
治療のリスク ・強い力が慢性的に加わると硬いチタンとはいえ細いネジが疲労破折を起こすリスクがあります
クリニックより 当初最悪の場合、インプラントに問題があった場合はインプラントの撤去、ネジに問題があっても取り除くことができない場合には歯茎の下に潜らせて前後の歯でブリッジをせざるを得ないリスクをご説明しました。
今回はいくつかの綱渡りを潜り抜けられ、何とかレスキューすることができたことに安どしています。