50代男性「前歯が汚らしい、昔詰めた前歯のプラスチックの変色が気になる」保険のプラスチックを詰めなおして改善した症例

2023.10.01

治療前

治療前

 

治療後(上の前歯)

 

治療後

年齢と性別 50代・男性
ご相談内容 上の前歯が汚らしく見える。以前に詰めた前歯のプラスチック周辺の変色が気になるとお見えになられました。(治療前写真)
カウンセリング・診断結果 プラスチックには水分を吸い込む性質があるため、水分と共に色素が入り込んでプラスチック自体の変色が起こることがあります。またプラスチックと歯の接着面が特に変色しやすく、経時的に接着が弱くなる傾向にあります。

プラスチック自体の変色と歯の境目に色素が入り込み審美的にはよくありませんが、厳密には虫歯ではないため放置していても歯には悪影響が現時点ではありません。ただし将来的には虫歯のリスクはあると考えています。色素がプラスチックと歯の境目に入るということは、歯とプラスチックの接着が崩壊しつつある状態だからです。

行ったご提案・治療内容 今回のご希望が歯の部分的な変色の改善であり、虫歯もないことから人工歯などの大掛かりな治療は不適当で、変色部分だけを保険のプラスチックで詰めなおすことでご希望に添えると判断しご提案しました。
ご説明とご提案をご理解いただけ、前歯で目立つ場所であるため詰め替えをご希望になられました。
以前の詰め物だけを慎重に削り取り、再度プラスチックを詰め直し治療は1回で終わりました。ご希望に沿いながらも歯を削る量を最小限に抑えるため、ご相談の上削るのは目立つ変色部分だけに絞り、微細な変色部分は削らずに残しました。(治療後写真)
治療期間
治療回数 1回
費用目安 保険の一部負担金
術後の経過・現在の様子 気にされていた変色はほとんどなくなり、きれいな歯に戻りました。
治療のリスクについて ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・神経が感染していた場合には将来痛みが発生して神経を取る治療が必要になることが稀にあります
クリニックより プラスチックは材質的に耐久性がなく今回のように経時的に変色することがあるため、これから先の再治療を考えて極力ご自身の歯を削らない方法を取り入れています。こうした方法のメリットをご説明した上でご本人のご希望に沿った治療を行っています。