以前より歯並びが悪くなってきた原因とは?

歯並び悪い
以前より前歯の歯並びが悪くなる原因は、いくつもの原因が考えられます。代表的な原因をご紹介いたします。
・前歯に歯周病や虫歯がある。
・かみ合わせの変化によって下の前歯で上の前歯を押し上げる場合など、下あごの位置がずれてきた。
・すり減りや歯の治療で奥歯のかみ合わせが低くなった。
・虫歯や歯周病で奥歯の噛む力を支える能力が低下し、かみ合わせが低くなった。
・親知らずが斜めや横に生えてきており手前の奥歯を介して前歯を動かす力が発生している。
・頬杖をつく、うつぶせ寝が多いなど下顎に慢性的な力をかけ続けている。

前歯の歯並びの悪化は、前歯に原因がある場合、奥歯に原因がある場合、下顎の位置のズレ、奥歯に過大な力をかけ続けるなどに起こります。
下あごのずれは転倒などの外力やデスクワークなどのうつむいた体勢が長いこと、骨格や姿勢が変わった可能性などが考えられます。
思い当たる節がおありでしたら改善して様子をみてもいいと思います。
奥歯のかみ合わせが低くなる原因は奥歯の治療や奥歯の歯周病などが考えられますので原因を特定するためにお口全体の検査をお受けなられることをお勧めいたします。
また奥歯の治療にプラスチックを用いたり、奥歯を失った後にもよく起こる現象です。
この場合には下の前歯の歯並びではなく、上の前歯の歯と歯の間が空いてきたり出っ歯になってくることもあります。

歯並びが悪くなったことは噛み合わせが変わってしまったことを意味します。
噛み合わせの変化とは一部の歯でなくお口全体の歯の位置の変化です。
一度変化をしてしまった歯を傷つけないで元通りの位置に戻すには矯正するしか方法がありません。
しかし歯並びは改善できても一度すり減ってしまった歯を元通りに戻すことはできません。
噛み合わせの変化は非常に大変なことなのです。
保険治療では奥歯の治療には銀歯とプラスチックがあります。
見た目からすり減り噛み合わせが狂いやすいプラスチックが好まれますが、噛み合わせを変えないことの大切さからすれば見た目は悪くとも銀歯の方が有利です。

変化してしまったのですから、今のままではこれからも変化するということをご理解いただけるでしょう。
これ以上の変化を止めるには根本の原因をなくす必要があります。
単なる歯並びの問題でなく歯の寿命とも関わる重要な体のサインです。
歯からの警告といっても差し支えないかもしれません。
何が原因かを特定して、対処法をご提案いたしますので受診をお勧めいたします。

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