40代女性「プラスチックの詰め物が取れた」セラミックで修復し歯と食生活を11年間維持した症例

2023.09.11

治療前

治療前

 

治療11年後

治療後11年

 

 

年齢と性別 40代・女性
ご相談内容 左下の小臼歯(左下5番)の詰め物が取れたとお見えになられました。痛みやシミなどの症状はありませんが、食事のたびに食べ物が詰まって不快だとおっしゃっておられました。
カウンセリング・診断結果 拝見するとプラスチックの詰め物が割れて一部取れていました。プラスチックは見た目はいいのですが、強度と耐久性が劣るため噛む力に負けた結果と思われました。このままでは食べ物が詰まり虫歯になるため、何らかの詰め物を入れ替える必要があります。(治療前写真)
行ったご提案・治療内容 治療選択肢としては4通りありそれぞれのご説明をしました。
第一は今までと同じ保険のプラスチックです。1回の治療で終われて見た目にも悪くはありませんが、材質的な弱さから今回のことと同じことが起こる可能性があります。
第二は保険の銀歯です。丈夫ではありますが、見た目が銀色の金属であり、歯より硬すぎるため他の歯を傷めやすく、治療精度が劣るため虫歯の再発を起こすリスクがあります。
第三は金合金です。治療精度が最もよく虫歯の再発を最小限に抑え、耐久性も申し分ありませんが、費用がかかり見た目が金色になります。
第四はセラミックです。見た目が自然で綺麗で耐久性がありますが、費用がかかり強い力がかかった際には割れることが稀にあります。ご相談の結果「金属色は嫌、長持ちするものがいい」とのご希望でしたので、当時のガラスセラミック(インプレスインレー)をお勧めしご了解いただきました。治療初日に欠けたプラスチックを取り除き、セラミックの形に修正した後型取りし、同日に仮の歯をお入れしました。次のご予約でガラスセラミックを接着して治療は終了しました。
治療期間
治療回数 2回
費用目安 85,940円(仮歯を含む)
術後の経過・現在の様子 欠けて食べ物が詰まりやすいことが解消され、そして見た目がきれいになったことをお喜びいただけました。治療後も咀嚼等の日常生活での問題はありませんでした。
現在まで定期歯科健診で健康を維持されていらっしゃいます。
治療のリスクについて ・治療中に痛みを伴う場合があります
・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります
・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
クリニックより ガラスセラミックは透明感があり自然感と美しさがメリットです。反面ガラス系の材質の衝撃により壊れやすい脆弱性もあります。通常の生活ではほとんど起こりませんが稀に遭遇します。
その理由からメーカーは改良を加え、現在は次世代のe-Maxになっています。しかし旧来のものでも11年経ったとは思えないくらい美しさと機能が維持されています。

セラミックなど詰め物・被せ物の種類や特徴はこちらをご参照ください。