どのインプラントがいいのか

よく頂くご質問

多種多様のインプラントが国内外を問わず世界中にあります。
・どのインプラントがいいのか?
・どのインプラントでも同じなのか?
・どんな基準でインプラントを選べばいいのか?
などのご質問を頂くことがあります。

どのインプラントがいいのか?

インプラント
世界中には非常に多くのメーカーがあり一社でも多数の種類がありますので、総数では数えきれないほどの数があります。
世界規模で考えれば日本メーカーより欧米メーカーの方が症例数や実績があり、症例発表などでもよく目にします。
その数が多いことは情報も多いため、評価もしやすい傾向にあります。
品質面ではマイナーなメーカーを除き、国内と欧米の差はあまりないと考えられますが、実績面と結果に対するフィードバック面から欧米メーカーの安心感が個人的にはあります。

どのインプラントでも同じなのか?

10年後レントゲン
それぞれのメーカーは独自の設計であり、機能や特徴において他社との差別化を行っています。
また改良をされた新製品がどんどん出てきますので厳密にはインプラントはみな同じではなく、その特徴も異なっています。
基本的な治療術式や構造は似ていますが使用する器具や規格が違っていることがあり、異なるインプラントでの器具の共用は基本的にはできません。
そのためインプラントのアフターケアの面で、転勤などで転医をされた時には国内で広く使われているインプラントの方が有利だと思います。
私の知る限りではありますが、ノーベルバイオケア、ストローマン、アストラ、ジンビエ(旧シンマーデンタル)が国内外で多くの歯科院で使われているインプラントメーカーだと思います。
どれも欧米のインプラントメーカーです。

その方のお口の中の状況は人それぞれです。最適なものも違ってきます。患者さまの求めていらっしゃるものに対して、多くの知識と経験の引き出しから最適なものをご提案することが歯科医の使命だと考えています。しかしたくさんの患者さまとたくさんの歯科医という人が違う以上、考え方や治療法が違って当然です。
ですからインプラントはどれも同じではありません。

多くの歯科医院では治療後の評価や機能面、使い勝手などそれぞれの先生のお考えで1~数種類のインプラントを用いておられるように感じています。
私も数種類(ストローマン、アストラ、ジンビエ)のインプラントを使ってきた経緯があり、現在は2種類のインプラントを症例に合わせて使い分けています。

どんな基準でインプラントを選べばいいのか?

治療後レントゲン
お尋ねのインプラントを決める基準ですが、歯科医院側の選択基準は主に上記の基準だと思います。
患者さん側からの基準となると簡単に申すことができません。実際の医療現場を見ていないからです。
よく年間何本の実績といわれることがありますが、内容と数は比例するものではないため参考程度にされればいいと思います。
弘法は筆を選ばずと申しますように、治療結果はどのインプラントを使うかよりその先生のお考えや治療方法によるものだからです。

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