50代男性、食いしばり癖によるプラスチック詰め物の摩耗を金合金の詰め物で改善した症例
2026.06.01
治療前
右下7番(画像の左端の一番奥の歯)に詰めてあったプラスチックが摩耗し、奥の方のプラスチックは一部剥がれていることがわかります。強度と耐久性が劣るプラスチックの摩耗によりこの治療直後より噛み合わせが変化(狂う)していることが予想できます。これに対抗できるのは歯と同じ硬さ(摩耗度合い)で耐久性がある材質であることが必要です。
治療後
治療後の状態です。一番奥の歯とはいえ下の歯は人目に触れないわけではありませんが、歯を削る量を最小限にとどめつつ摩耗により噛み合わせが狂うことを阻止することをご希望された結果です。1本手前の歯に詰めてある白いプラスチックも摩耗が始まっています。
| 年代と性別 | 50代・男性 |
|---|---|
| はじめのご相談内容 | 歯と歯茎に異常がないか歯科検診にお見えになられました。 |
| 診断結果 | お口を拝見すると、以前に虫歯になられた際に詰めた奥歯(右下7番・右下第二大臼歯)のプラスチックの詰め物が摩耗して噛み合わせの維持が不十分であることが判明しました。 (治療前の画像) プラスチックは歯と同系色のため見た目はいいのですが、噛む力により摩耗を起こし耐久性が劣る特徴があります。 噛みしめと食いしばり癖をお持ちの方のため、一般的な人よりその弊害が大きいと判断しました。 奥歯は噛むことだけでなく噛み合わせを維持する働きがあります。 そのためプラスチックの摩耗による問題点をご説明しました。 ① プラスチックの摩耗により噛み合わせが維持できなくなり、あごを左右に動かした時にその歯に強い横ぶれの力がかかる問題点 ② プラスチックの摩耗によりその歯が十分に噛む力を負担できなくなると、他の歯がその負担を肩代わりするため他の歯への負担が増える問題点 |
| 行った治療内容 | 歯に問題となる可能性があることは解決したいとのご希望により、耐摩耗性があり耐久性がある詰め物に入れ替えるご提案をしました。 適した材質は治療精度が劣り歯より硬いため噛み合う相手側の歯が摩耗する可能性があるものの保険の範囲内である銀歯、歯とほぼ同じ色調のセラミック、白い色調のジルコニア、見た目は金属色であるものの治療精度が高く虫歯や歯周病予防には適した金合金のご紹介をしました。 見た目より歯が長持ちし歯にとって最適の治療をお望みでしたので、ご相談の上食いしばり癖を考慮して金合金の詰め物に決まりました。 麻酔後プラスチックの詰め物を取り除き、歯型を取った後仮の歯をお入れして当日の治療が終わりました。 次回のご来院時に金合金の詰め物を歯に接着してすべての治療が終了しました。(治療後の画像) |
| このケースのおおよその治療期間 | 2回 |
| おおよその費用 | 103,340円(仮歯を含む1本) |
| 現在の様子 | 治療後も食生活や日常の問題はみられず、上の歯としっかり噛めています。 他の歯も含めて問題点が小さなうちに発見することが目的である定期歯科検診でこれからも健康を維持していく予定になっています。 |
| 治療のリスク | ・治療中に痛みを伴う場合があります ・治療後に正しい歯磨きやメンテナンスを怠ると、虫歯が再発する場合があります ・治療後は神経が過敏になっているため、痛みが生じる場合があります |
| クリニックより | 食いしばり癖がなく見た目重視をご希望であれば一般的にはセラミックの選択も妥当な選択肢の一つでした。 またジルコニアも色調から適していました。 しかし前の治療のプラスチックがあまり歯を削らずに入っていたため、今回は食いしばり癖の抵抗すること、歯を削る量を最小限に抑えることを最重要課題としたため金合金が最も適した選択肢でした。 |
