40代女性「左下奥歯の歯と歯の間によくつまる。噛むと左下奥歯が先に当たり噛み合わせがおかしい」被せものをやり替えた症例

2023.09.10

治療前

治療前治療前PA

治療中(被せもの除去時・根の治療後)

根充

 

治療後

治療後

 

 

年齢と性別 40代・女性
ご相談内容 以前治療した左下奥歯の歯と歯の間(左下6・7番間)によくつまる。噛むと左下奥歯が先に当たり噛み合わせがおかしい。歯自体に違和感があるとお見えになられました。
カウンセリング・診断結果 拝見すると奥歯の左下6・7番間の歯の隙間には問題がなく、その歯の頬側から食べ物が入り込んでいることがわかりました。歯の異和感はこの食べ物が詰まって歯茎や歯を押している可能性、歯の根の内部に問題がある可能性が考えられました。
また噛み合わせのご不満は、ある位置で噛むと若干高さが高く他の歯より先に当たって異和感を感じておられると判断しました。(治療前写真)
行ったご提案・治療内容 噛み合わせが高い部分を削るだけでは頬側からの食べ物が入ることを止められないため被せものをやり替え、その際に症状の可能性の一つである根の内部の再治療を行うことをご提案しました。根の周囲に黒く写る病巣は認められませんが、再発予防のためにもう少し根の治療が必要だと判断したためです。
そしてできるだけ最小限の治療が望ましいと考え、歯と歯の間の問題を左下6番1本だけの治療で解消できるかどうかを治療が進んだ時点で仮の歯を使って確認することもご提案しました。治療方針に同意されたため、被せものを取り除き根の内部の治療(根管治療)を行いました。一部の根の内部の石灰化が著しく長期間かかりました。(治療中レントゲン)治療中はその歯では噛めない状態であるため、当初の症状は消失しました。
その後根の内部にグラスファイバー製土台をお入れして歯の補強を行ったうえで仮の歯を仮付けしました。仮の歯であっても噛める状態です。この状態でしばらく経過を観察しましたが、この時点でも当初の症状はなく、最終的な歯を装着しても問題がないことをお互いに確認できました。その後歯型をお取りし、その次のご予約でセルコン(セラミック)を歯(左下6番)に接着して治療は終了になりました。(治療後の写真)
治療期間 約4か月(症状経過確認期間も含む)
治療回数
費用目安 177,380円(仮歯とグラスファイバー製土台を含めて)
術後の経過・現在の様子 治療により歯と歯の間につまることやかみ合わせがしっくりこないなどの当初の症状は消失し、治療後は食生活や日常の問題はみられません。
現在は定期検診とメンテナンスで維持しておられます。
治療のリスクについて ・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 口の中に髪の毛が1本入っても噛むとそれを検知できるほど人の歯は敏感です。それはミクロン単位のことなので見た目にわかるものではありません。噛み合わせは歯並びが悪いだけではないことがご理解いただけたと思います。

詳細は下記をご覧ください。
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