40代女性「奥歯に穴が開いた。歯を白くしたい」ホームホワイトニング後にセラミックを詰めた症例

2024.09.16

治療前

歯に穴が開いたとお見えになられた時の治療前の状態です。プラスチックが入っていますがその一部が欠けたため穴が開いたように感じておられました。

レントゲンを撮ると白く写っているプラスチックに下や周囲に黒く写る影があり、虫歯の可能性が高いことをご説明しました。

治療中

歯を白くされたいご希望のため、右下7番が虫歯除去後仮歯の状態でホームホワイトニングを計画しました。(術前)

ホワイトニングでご希望の色調まで歯を白くした時点で、右下7番の歯型をお取りしてセラミック(e-Max)を歯に接着した状態です。

治療後

セラミック治療後の状態です。ホワイトニングで白くなった歯に合わせた色調のセラミックをお入れしました。

年代と性別 40代・女性
はじめのご相談内容 右下奥歯に穴があいたとお見えになられました。
診断結果 拝見すると右下第二大臼歯(右下7番)に詰まっていたプラスチックの一部が欠けたため、歯とプラスチックの境目に隙間ができており、その部分を舌で触ると穴が開いたように感じておられたようでした。
レントゲンからはプラスチックの詰め物の下に黒く写る影があり虫歯の可能性があることと、隙間を放置するとその部分から虫歯が容易にできるため、何らかの方法で隙間を埋める必要があるとご説明しました。
行った治療内容 隙間を埋める方法としては虫歯治療後の穴と欠けたプラスチック部分に再度プラスチックを詰める方法、今回の欠けた理由がプラスチックの強度と耐久性不足が原因のため、強度を向上するため現在のプラスチックをすべて除去し保険の銀歯、自己負担にはなりますが金合金やジルコニア、セラミックなどの詰め物に置き換える方法をご提示しました。
他の歯の治療でセラミックをお使いの経緯から今回もセラミックをご希望になりました。また歯を白くされたいご希望があったため、自宅でマウスピースの中に漂白剤を夜間入れて就寝するホームホワイトニング、院内で短時間に行うオフィスホワイトニングをご紹介しました。両者の特徴や違いは別紙「ホワイトニング」をご覧いただくとして、患者様はホームホワイトニングをご希望になられました。
漂白剤がプラスチックが欠けた隙間に入るのを防ぐため、プラスチックをすべて取り除き仮の歯を装着し、その後お口全体の歯型を取ってホームホワイトニング用のマウスピースを作製しました。約4週間ご自宅でホームホワイトニングされてご自身で納得できる白さになった時点で右下7番のセラミックの歯型を取り、次のご予約でセラミックの詰め物(e-Maxインレー)を歯に接着して治療が終了しました。(治療後の画像)
このケースのおおよその治療期間 約1.5か月(ホワイトニング期間4週間を含む)
おおよその費用 152,590円(ホワイトニング38,500円+仮歯を含む)
現在の様子 欠けた穴は塞がり舌触りは改善し、食生活や日常に問題なく機能しています。
また上下の歯をホワイトニングされたため、口全体が白く清潔感ある印象になりました。
治療のリスク ・虫歯や歯周病などの病気が無い状態でしか行えません。病気を悪化させる可能性があるため、基本的な歯科治療が終わった後に行う必要があります。
・知覚過敏などが発生する場合があります。知覚過敏が出た場合は中断し、落ち着いてから再開してください。程度や経過によっては歯科医師に相談してください。
・無カタラーゼ症の方は絶対禁忌となっております。また、妊娠中や授乳中、未成年は行わないほうがいいでしょう。
・詰め物やかぶせ物は白くすることができないため、ホワイトニング後に色が合わなくなることがあります。
・人により早く白くなる方と、白くなるのに時間がかかる方がいらっしゃいます。
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・装着に際し、天然歯を削る必要があります
クリニックより 今回のように歯の治療とホワイトニング両方の治療をされる場合は、まずホワイトニングを行ってその白くなった色調にセラミックの色調を合わせると調和が取れた色調になります。
それを逆にセラミックを先に治療してからホワイトニングを行うと、歯は白くなりますがセラミックは白くならないためお口全体の調和が取れなくなりますのでご注意ください。
ホワイトニングの詳細は下記をご覧ください。
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